全盲の旅人・近ちゃんの人生物語 第2話
前話:
全盲の旅人・近ちゃんの人生物語
小学四年生の夏休み。眼鏡を買い替えるつもりで、視力検査に行っただけなのに、
![](/images/characters/man_doctor_42x42.jpg)
「ここじゃわからないから、大学病院に行って!」
って言われて、
モウマクシキソヘンセイショウ(網膜色素変性症)
という、聞いたこともない、長い病名を告げられた。
![](/images/characters/man_doctor_42x42.jpg)
あと10年くらいで徐々に、目がみえなくなります
![](/images/characters/child_boy_42x42.jpg)
ハァ・・・?(なに言ってんの?)
そんな急に言われても、 ぜんぜん実感がわかなかった。
だから、10年後、なんて 遠い遠い未来に思えていたんだ。
幼稚園のお泊まり保育 遅くまで外でみんな楽しそうに遊んでる。
「ここにいてね」 ひとり部屋のなか座って待っていた。
なんでボクだけ? すごく不思議だった
今思うと、ぼくは幼稚園の頃から、夕方暗くなると見えにくかったみたい。
自分では、それが普通だったから、わからなかったけど・・・。
おかぁさんも、きっとショックだったと思う。
この病気のほとんどが遺伝
お母さんのお母さん、つまり僕のおばぁちゃんも同じ病気だったんだ
おばぁちゃんが30代のとき、六人目の末っ子としてお母さんが生まれた。
お母さんが6、7歳、つまり小学校に入る頃にはもう、おばあちゃんの視野は狭くなっていて
子どもたちが、手を引いて、歩いていたんだって。
でも、子どもである自分が 同じ病気になる可能性があることは覚悟していたけど
隔世遺伝して、まさか自分のこどもが、しかも…こんな小さいうちに、
この病名を告げられるとは思わなかったみたい
(おばあちゃんは大人になってから宣告されて、どうやら全盲ではなかったらしいし)
※この物語は、近ちゃん(近藤正紀)に代わり、代筆しております。
文章:自己開示インタビュアー&AKIRA歌を歌う人、にこにこ◎^▽^◎みかん♪
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