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16/3/5

全くモテない19歳の女の子がいきなりオーストラリアに行ってそのまま永住し、イケメンと国際結婚して、ライフコーチになった話。第三回 運命の出会い

Image by Olia Gozha

銀行の講座から200万円減っていたのである。

彼に問い詰めると

「お母さんに貯金があること言ったら渡せって」

そんなもんあるかー

それどころではない。


Indonesian「「お前の仕事でしっかりやっていけるから、俺仕事辞めてん」」



と彼はあっさり一流ホテルのシェフの仕事を辞めて私のへっぽこ給料をあてにするようになったのである。


この出来事でもともと薄かった彼への気持ちがさーと冷めていった。ちょうどそんな時だろうか、



私は運命の男性に出会ってしまったのである。


運命の出会いとはひょんとしたきっかけでやってくる。


私は高校時代から英語に興味があり中国にいるペンパル、アメリカにいるペンパル、そして高校時代に英語を教わったイギリス人男性と英語でEmailし続けた。その中かでもこのイギリス男性とは月一回程度のペースしか連絡は取ってなかったが、こうやって英語の勉強ができるのは嬉しかったので別にやめる気もしなかった。


とある日、インドネシア人の彼氏が彼のお母さんに黙って私の貯めたお金を勝手にあげたことをEmailに書いていた。あまりにも腹が立っていたんだろう。


するとこのイギリス人男性が恋愛相談に乗ってくれるようになった。月一回だったメールが週二回に増え、そして、Skypeでチャットするようになった。



English「まだ22やろ?インドネシア人の彼と結婚するの?」

Nori「一応De fecto でVisaは取って永住権はもうすぐ取れるねんけど、でも彼の事もう全然好きちゃうし、一緒に住むの辛いわ」

English「ならさ、貯金まだあるんやろ?彼のお母さんに使われてしまう前にそれを使って旅行でもしたら?」

Nori「旅行?」

English「もしよかったらうちに来る?今、マルタって言う国に住んでるねんけど、よかったら案内すんで?部屋余ってるし、うちのアパート、海沿いやからそこいらのホテルよりもよっぽどええで」


確かにそれも悪くない。インドネシア人と付き合ってからほとんど海外旅行などしていなかったのである。マルタという聞いたこともない国になぜかとても行ってみたくなった。


さて、一応まだ付き合ってるわけである。さてなんて彼に説明すればいいのだろうか。

とりあえず次の日にチケットを買い2週間後に出発することにした。

彼には

「大学卒業記念に旅に出ます」


と一言だけ述べ、マルタへ出発。もちろん彼からはいろんな事聞かれたしスムーズではなかったが、最終的には

「あんた、おかんに勝手にお金あげたやろ?私だって楽しませてもらうねん!」

もう後の事を考える余裕はなかった。


行けば何かが変わると思った。



マルタに到着するとイギリス人男性はリムジンで私を迎えに来てくれていた。


今まで全然知らなかったのだが、彼はとてもいい仕事をしており、けっこうなお金持ちであるのである。そして家に着くと更にびっくり!家は本当に海辺に面しており部屋から海が見えるのである。部屋もトイレも二つあってこりゃホテルなんかよりよっぽど過ごしやすい。


彼とはチャットやスカイプで話していたが、よく考えたら日本で英語を教えてもらってた先生にこうやってマルタで会うなんて結構なリスクだとなんだろう。とはいえ、知的で年上でイギリスのアクセントがセクシーな男性。私ももう高校生じゃないんだ。


立派な大人。そう考えるとなんかドキドキした。


私はまだ22歳で彼は30歳。彼はお酒、特にワインに詳しく、美味しいワインをいろいろ教えてくれた。特にここマルタではワインがとても安くで手に入りヨーロッパのワインを堪能することが出来るのである。私のワイン好きはここが源になっている。

こうしてマルタで2週間彼と過ごしている間にだんだんお互い惹かれていったのである。


正確には、もうSkypeしてる時からわかっていたのかもしれない。

空港で会った時にはもう何か惹かれるものを感じていたのだから。


二人でGozo島というところに旅行した。最初はTwinルームで予約していたものをKingルームに変更してもらったのは今でも印象的だった。


彼が仕事の日は行ってらっしゃいのキス、お帰りのキス。手作りの晩御飯を作って待つ私。


この2週間は愛しくて愛しくて堪らないものであった。


でも私はオーストラリアに住む身、マルタでは働けない。彼もマルタにあと一年しかいないしその後はどこに行くかわからない。

「君の事は実はね、初めて会った時から気になってたんだよ。でもさすがに高校生だったからね、。。」


さすがの私もびっくりである。

「今は多分付き合ったりは出来ないけど、俺たちはきっと将来一緒になるんだ。」


そう言われて多分今までで一番嬉しかった。なんとなく彼の言葉に重みを感じられたのだ。

私たちは思った。

運命の赤い糸ってこういう事なんだと


彼を信じてオーストラリアに帰ることになった。



夢のような2週間から現実へ。信じられないものが待っていたのである。

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