闘病記の再構築 第14回

前話: 闘病記の再構築 第13回

まとめ


 闘病記の再構築を次ページの図1にまとめました。それを見ると問題点があることに気づきます。たとえば、死の問題は川から目をはなした後に解決しています。これまでの考察は川をながめている間のことですから、その後は対象外です。肝心なところに届いていない可能性があります。

 もし、解決に直接届くようなモデル、つまり‘世界’に存在する様が正しい状態において死の問題が解決されるというモデルをつくろうとすれば、結論は「人間にとって不自然なほど思考を制限すると、世界の全部である‘世界’を体感でき、そのとき死の問題が解決する」に変わります。そして、結論が変わった分だけ前提が変わります。「世界は‘世界’の結果として現れる」が「世界は私たちの認識機能の結果、‘世界’の一部として現れる」になります。しかし、「世界と‘世界’は同じもの」の箇所は変わりません。

 このモデルが正しいかは分かりませんが、先ほどのモデルよりも、花の香りを嗅ぐ体験後の所感や後述の内容との整合性がとれるようになります。しかし、荘子の解釈はさらにアバウトなものになります。


●コメント1

図1は割愛します。

●コメント2

結論は、一体感は情報の流入量の減少によって、悟るのは膨大な情報の流入によって起こると考えられるということです。そして、この結論から悟るための条件が想像できそうな気がします。

●コメント3

「闘病記の再構築」は終わりです。次回から「無宗教で死の問題を解決する方法の性質について」です。


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