弟の突然死から学んだこと 3
弟の突然死のあと、
毎朝、目がさめることが、幸せなことだと感じ続けています。
そして、私にとって、今回の現実は、何を教えてくれてるのだろうと考え続けています。
弟の3人の息子たちは、社会に出る前に父の死を経験しました。
一番下の三男は、県立高校の受験の前日の夜に、父親が遺体で帰ってきました。
翌日、
お父さんが喜んでくれるから受験する。
そう言って、受験をしましたが、さすがに合格できませんでした。
弟の奥さんは、突然の夫の死を体験しました。
私の母親は、一番下の息子が、自分より早く旅立つという現実に直面しました。
そんな母親を素晴らしいと誇らしく感じたことがありました。
それは、告別式の時、
親族に向けてご挨拶をしてくださる
それぞれ全員に
声を出して、はっきりとこう言っていたことでした。
弟にとっては姉になる、私の妹も、同じように、
ありがとうございます。と声に出していました。
妹は、参列者の列が途絶えた瞬間にそう言って泣いていました。
私も、母と妹につられるように、ずっと、ありがとうございますといい続けました。
「ありがとうございます」と挨拶しながら、弟は、生きている間に、これだけの多くの人に情熱を伝えてきたんだなと感じました。
母は、納棺の前に、大きな声で、こう言いました。
弟のやり残したことは、ものすごく沢山あると思います。
3人の息子は未だ社会人ではありません。全員学生です。
仕事に全力投球していましたので、責任者の自分が急死したことは残念でしょう。
18歳からお世話になった会社の心配もしたでしょう。
そう考えながら、
私は弟の分まで、私の仕事を深く深くやっていこうと決めました。
私の今の仕事は営業のコンサルタントです。
営業が不得意な人に教えます。
まだまだ、うまくなりたい人にも教えます。
一方で、営業の天才のような方がたにもアドバイスします。
その会社全体のコンサルをします。
徹底的にモチベーションを上げるコーチでもあります。
いろんなセミナーの講師としても活動しています。
また、「論理エンジン」という教材を活用して、
営業マンに「論理」を説き、
仕事に活用する方法を伝授しています。
数多くの動画をアップしています。
そんな活動をまとめて、
「感情営業プロデューサー」と称して活動しています。
これからは、
技術的なことを伝えるだけでなく、
いろいろな活動の前提となる
「情熱」を伝えることにも
全力を注ごうと思っています。
それは、
告別式で最後の納棺の前に、
弟の顔を触った時の冷たさと
ひとりひとりに
「ありがとうございました」と
お礼を続けていた時に
急に湧いてきた感情でした。
生きている私は、
生きている間に
「情熱」の重要性を伝えなければなりません。
もちろん、これまでの人生で得たことで、
相手の役に立つと確信していることは、
これまで以上に1回1回を丁寧に
しっかりと伝え続けなければなりません。
一番大事なことは、「情熱」の土台の上に、
多くの技術的なことがあること。
「情熱」があるから
いろいろなことが、学んだ技術と結びついて、
うまくいくのだと
あらためて伝え続けなくてはならないのです。
それに、
生きていること自体の
大切さも伝えなくてはなりません。
また 弟と
天国で会えるまで、
私は「情熱」を伝え続ける人間であり続けたいと思います。
そして、その時は、
旨い薩摩焼酎を酌み交わしながら
いろんな思い出話をしたいと思います。
天野功一
コーチ、コンサルタント
感情営業プロデューサー
著者の天野(あまの) 功一(こういち)さんに人生相談を申込む
著者の天野(あまの) 功一(こういち)さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます