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16/4/4

心の距離が離れたカップルが、2時間でそれぞれのカルマを手放し人生を再スタートさせたときの会話実録

Image by Olia Gozha

彼(Tくん)「今後について話したい」


いままでのストーリーの通り、私の体は彼に拒否反応を起こしていた。

しかし、それは自業自得だった。

彼に求めてばかりで、与えることをしていなかった中で勝手に起きた身体反応だったのだから。

一人で求め、一人で嘆き、一人で苦しくなっていた。

そう気づき、次第に楽になってきた。


そんなある日、Tくんに会うことになった。

その日はTくんに謝ろうと決めた。

私の感情を受け止めてほしいと欲するばかりで、私は彼になにも与えていなかったことと、

彼の本質と、自分の本質を観ることから逃げていたことを。


公園で彼に会った。

沈黙が続く。

彼からの第一声を待った。

しばらくすると、詰まったように声が出てきた。

「今まで俺さ、自分のことしか考えてなかった。」

次第に涙声になる。

「ゆかちゃんは(心の状態を良くしようと)一生懸命なのに、一緒に話すきっかけを作ってくれたのに、俺はそれができなくて。今回も俺のせいで体調が悪化してゆかちゃんはどんどん離れていっちゃって…」


「俺、もう嫌だ…」


彼の目から、大粒の涙がぽろぽろこぼれた。

彼の魂からわき起こる言葉を初めて聞いた気がした。

かっこつけずに鎧を外し、自己開示してくれると、心の距離が縮まる。

やっと、彼が見えた。


そして、彼の口からきっと出るであろう言葉がでた。


「俺は自分のことしか考えられないからこのままだとまたゆかちゃんを苦しめてしまう。だから離れた方がいいんじゃないかって思ったんだ。」


そう言われた私は、驚くほど冷静だった。

彼がすべてを言い終えたのを確認し、こちらも口を開いた。


「会わない間、思い悩ませて辛い思いさせてごめんね。」

「ううん、俺が悪いんだ。」

「私ね、気づいたの。私の気持ちをTくんが受け止めてくれたことがなかったこと。だから、「認めてよ!受け止めてよ!」っていう気持ちが心の奥にずっとあって。そしたら欲求が次第に大きくなってきてTくんを責めるようになってた。でもね、ほんとはもっと、大事なことがあったんだ。私はTくんに求めてばかりで、与えていなかったんだ。」

「相手を責めている間は、自分の否を見ずにすむから責めたり求めたりすることで、自分の否から逃げてたんだ。ごめんね。」

「でも…きっと俺はこれからも同じことを繰り返す。そのしわ寄せはゆかちゃんに行くんだよ。そんなの辛いでしょ。…俺、今までもこういうことがあったんだ。でもそれは、価値観が違うから、って相手のせいにしてた。」


彼は、自分が変われないと思い込んでいる。

自分は変われないんじゃないかと恐れている。

もっと突き詰めていうと、変わることに抵抗があるのだろう。


未来の自分を肯定できなければ、今の自分も肯定できない。

そして、とことん辛くなる。

なにより、変われないと思う限り、人は、変われない


しかし、繰り返し起こることは、自分が書いた人生脚本だと気づき、

行動を変える勇気を持つことで人は変われる

それをまだ、彼はきっと知らない。


私はこの1週間、かなり脳を使った。

そんな中で、ひとつの提案が浮かんだ。

「私ね、思いついたことがあるの。Tくんと、交換ノートしたいなって。」

「交換ノート?」

「うん。うまく伝えられない思いも、ノートなら客観的になって伝えられるんじゃないかなって思って。」


一歩距離を置いてふたりのやりとりを見られるツールは、

お互いの考え方の偏りに気づかせてくれるはず。

文字でその時々の気持ちや出来事を残すことで、自分の人生脚本も客観的に確認できる。

もし、この自分じゃまずいな、と思ったら、物理的に人生脚本を書き直すことができる。

人の脳は単純だから、物理的に脚本を書き直したら、本当に書き直されたのだと認識する。

だから、気づいて書いたときから、人生が動いていくのではないだろうか。


彼は、私の意見に賛成してくれた。


「じゃ、距離を置くって話はなかったってことでいいかな?」

「うん、なし!」

よかった。



彼と話したこの日近辺から、星の動きが変わった。

その動きの影響から、カルマが明るみに出やすいらしい。

そのカルマと向き合って、昇華できた物は

半年〜1年後の自分が変わる、と言われている。


色んな物事の狭間で、いくつもの心を見つめる強さが求められている。

そんな時期の出来事。


頭痛も吐き気も彼への嫌悪感も、自分のカルマを昇華させるためには欠かせなかったのだ。

彼は、生まれたときから罪深いものを背負っている。

(それは、彼の生まれた星を読むとわかる。)

多分彼は、今まで昇華をしてこなかったのだろう。

だから、これからが正念場かもしれない。


彼は彼で、私は私で、共にカルマを昇華させられるように

またここで、事実と感情を残し、気づきを得ていこうと思う。

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Image by Jukka Aalho

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