「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其の一・赤本】

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後編: 「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其のニ・読書】

【赤本って何?】


自分はいつまでも若いと思っていましたが、気がつけば高校生の子供がいても違和感のない年になりました。


高校生だったのはもう四半世紀も前の話。


ガラケーもなく友人たちとの待ち合わせは伝言ダイヤル。


親の目を盗み、家の電話で長電話をするのも一苦労。


そんなのどかな時代だったことを覚えています。


在籍していた高校は一応進学校と銘打たれた老舗の公立高校でした。


私自身はあまりそこまで深く考えたことはなかったのですが、この高校に入ったことにプライドを感じている同級生は多かったように思います。


そんな学校ですから、私の存在は少し異色だったかもしれません。


遅刻早退は当たり前。保健室で仮眠は日常茶飯事。


授業をサボってビリヤード…と、本当にどうしようもない学生でしたが、それでも成績は中の中。


きっと要領だけはよかったんです。


それでもさすがに高3ともなれば、進路を考えないわけにはいかない…はずでしたが、正直何にも考えていなかったのです。


周りは高1の頃から着々と準備してたであろう大学受験。


予備校に通う者も多数いました。ただ、そんな周囲の動きを見て見ぬふりをしていたわけでもないのです。


(なんでみんなこんな真面目なんだろ?もっとお気楽でもいいじゃない…)


ハイ。要するに性格が天邪鬼だったんです。


皆と同じように歩くことが何となく嫌だったのでしょう。


自分は自分の道を好きに進むのだという感じでいきがっていたんです、きっと。


何か考えていたわけでも、何ができるというわけでもないのに…




夏休みに入る直前だったでしょうか。友人から一冊の本を見せてもらいました。

みんなの読んで良かった!