「赤本」を知らなかった高3の夏。でも生き方は色々あります【其のニ・読書】
【読書の夏。現実逃避の夏】
高3の夏休み。周りの95%、いや99%以上はおそらく夏期講習に行っていたのではないでしょうか。
そんな中で私が取った選択肢は…親に頭を下げることでした。
「今から勉強してもどうせ間に合わない。だからこの夏は好きに過ごすわ。というわけで浪人させてください。」
いやぁ…これがもし自分に子供がいてこんな発言をしたらどう対処していたのだろうと(笑)
どれだけ甘え根性の子供なのかと我ながら恥ずかしくなります。
穴があったら入りたい…
でも、母親は何も言わなかったです。
少なくとも小言を言われた記憶はありません。
父親は元々教育に関心ゼロですので論外です。
さて、そうと決まったらどう夏休みを満喫するか?とはいえ遊び相手は誰もいません。
皆お勉強中ですから。
そこで友達として「本」を引っ張り出しました。読書の夏です。
漫画好きではありましたが、積極的に読書をするタイプではなかった自分。
ただ、母親が本好きということもあり家には司馬遼太郎と松本清張の文庫本が大量にありました。
自分
これを片っ端から読んでみるか!
半分は現実逃避です。
しかし、本気で読書をしてみようと思ったのも事実です。
自宅で読書はもちろんですが、時には自転車を漕いで海へ行き、日差しを浴びながらの読書などもしていました。
読みだすと止まらないのが本です。
あの夏だけで何十冊読んだのだろうと。
人生で一番本に触れた時期だったと思います。
一見受験勉強とは無関係な現実逃避の読書。
しかし、何が受験に役立つかはわかったものではありません。
最近よく耳にする「偏差値○○から奇跡の…」というような、メイクミラクルのお話には全くつながりませんが、後々活きてきたことだけは間違いありません。
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