夫リストラ

前話: まるで家具のように動かされる私
次話: 夫、鬱

夫は、「君サイキックだね」と言った。

夫は、28歳くらいから20年以上、同じ日系の建設会社で働いていました。最初は支店長がいて、秘書もいて、何人か同僚がいるオフィスだったのに、だんだん先細りになり、サンノゼに一人、南カリフォルニアに夫一人、というサテライトオフィス二本立て、という形態になっていました。


その会社はバブルの頃にアメリカでたくさんの建築物を買収しました。その後、バブルが弾け、すさまじい勢いで売り払うことになります。

結婚した当初は、南カリフォルニアに、まだ3つくらい大きな建物を所有していました。テナントはFBIや郡というかなり大きい箱でした。

結婚してから、一つ売り、また一つ売り・・・4年くらい前に、最後の砦、Bakersfieldのとっても大きい建物をすごい金額で売却した後、サンノゼの人と、そのお金を次に転がそうとしていたようですが、もたもたしてなかなか前に進みませんでした。その頃から、「あれ、夫、まずいんじゃないの?」と思うようになり、機会があれば「他探したほうがいいよ」「先は安泰じゃないよ」と言っていました。


2013年09月末。

私が転職してからまだ2週間くらいのことです。

帰宅すると、夫がゆっくり振り向いて、悲しそうな顔で「君、サイキックだね」と言うのです。

なにかと思ったら、年内で会社がアメリカマーケットから撤退するので、サンノゼの人も、夫も、リストラ、ということでした。

私はこのとき、転職すればいいじゃん、程度に考えていました。でも、ここから夫の転落が始まります。

2013年12月をもって失業した夫。その後、家に引きこもってオンラインのゲームばかりするようになります。

そして、なんと!!蓋を開けてみたら、失業保険の手続きもしていないことが判明!


続きのストーリーはこちら!

夫、鬱

著者のNishiguchi Satokoさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。