ロンドン高等裁判所でのボランティアの時の話(刑事事件)
結婚して憧れの専業主婦になったものの、
引きこもりになってしまった自分に愕然とし、始めたボランテイアが
Crown Court(高等裁判所にほぼ近い) でのボランティア、Witness Service (証人ボランティア)
裁判所に来る証人(Witness)に、快適な場所と空間を確保するというもので
Victims Support(犯罪被害者サポート)団体の提供するもの。どう関連するの?って思いますよね。私も思いました。それまで一度も裁判には関わったことがなかったから。
5日間のみっちりとしたトレーニングがあるというのにはびっくり。
裁判所の仕組み、サポート内容だけではなくて、
実際に裁判所を借りて、裁判官や弁護士(ボランティア:ただし裁判官も弁護士が代理)、私達ボランテイアのトレーニーが、ロールプレイをする(私は陪審員役)まで
イギリスのボランティアのあり方に感動するものとなった。
めったにイギリスを褒めまくることがない自分だが、ボランティア構成員に対する保護、サポートが行き届いているのは、日本が取り入れるべき概念だと思う。
もっとも失業率10~20%で、ボランティア(交通費とランチ代が支給)でもしなければ、職にありつけないという状況があっての話である。
また小さい頃から積極的にファンドレイジング(小さい頃はちょっとしたゲームみたいな、人に自慢したい気持ち半分でやることもあるけど)をするし、古着を持っていくOxfamみたいなところが、街角にあちこちあるし、という状況で、「自分には無理」なんて思わせない土壌が育っている。
つづきは、Witness Serviceについてもっとくわしく書いて行きたい。
ボランティアトレーニングの内容や、イギリスの裁判についてとか。
たくさんの刑事事件や証人と関わったことを、NDAに反しない範囲で。
その後、私自身もある企業を告訴することになる。傍聴経験がどれだけ役に立ったことか。
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