人口減少社会を憂う

著者: 山田 俊夫

不況と言われていた時代すら遠くなり、今は“衰退の時代”といっても過言ではないほど厳しい時世になってきました。2016年2月を境に国内の人口も遂に減りはじめ、いよいよきたか、という思いです。



今までコツコツ努力すれば・頑張れば報われると言われてきた時代を生きてきただけに、今日よいも明日、明日よりも明後日というようにどんどん社会が悪い方向に進んでいくことを思うとなんともやるせない気持ちになります。

最近は結婚式もコンパクトにやるものが増えてきたそうです。

参考:結婚式などブライダル市場は縮小傾向へ—矢野経済研究所人と人との繋がりが希薄化してそこまで呼びたい人もいない、というのが一応言われていますが、一番の理由はやっぱりお金。

人生に一度(基本的には)しかない結婚式の晴れ舞台を先立つものがないからといって縮こまってやらざるを得ない現状は今の社会を作ってきた年代の一員として申し訳なく思います。

また、お葬式などもどんどん家族葬がメインになってきていますが、それも時代の流れといえば流れなのでしょうか。ネットサーフィンをするとお葬式のお金が出せずに悩んでいた人が作ったHP(ホームページ)まで出てく始末。

社会福祉の財源が悲鳴を上げているなか、お年寄りの中には肩身の狭い思いをしている人もいます。

自分が逝去しても家族・親類に負担をかけたくないからといって年金を自分の葬儀のためにコツコツ溜める・・・これは果たして良い社会といえるのか。溜息が出ますね。

人口が減少しているのだから消費税を増やそうが社会保証をカットしようが、しょせんは焼け石に水。

抜本的な対策になっていないことは明らかです。しかし、かといって外国から移民を受け入れたところでそれを体の良い歯車としての労働者としか見ないであろう今の日本の労働環境では行く先は知れています。

なぜこうなるまで放置していたんだ、と若者世代にいわれてしまえば本当にその通り、です。

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