我が娘に透視能力があるとは思いもよらなかった。 エピソード二つ

エピソード1


ある日曜日、柏のデパートに一家で行きました。JR取手駅まではバスに乗るので、バス停まで4台の自転車で行きました。歩くと家から住宅団地の入り口のバス停まで10分ほどかかるのです。バス停の近くには自転車置き場が設けられています。暗くなって帰ってきて、自転車の鍵を探したら、いくら探してもズボンのポケットにありません。そうか、鍵を自転車につけたままにして置いてきたと思って、自転車を見るとロックされたままで鍵はありません。

どうも誰かが悪戯をして鍵を持っていってしまったようです。仕方なくその自転車を置いて、原っぱを突っ切って帰ろうとしたら、次女が「アレッ、あそこに鍵が落ちてる」と言いました。暗いし雑草の中で何も見えませんでしたが、相方と長女が走って次女が指差した所へいくと、鍵がありました。

 次女以外の3人はキツネにつままれたような気がしましたが、おかげで自転車4台が揃って家に帰ることが出来ました。帰ってから、どうしてあそこにあるのがわかったのかと次女に聞きましたが、「あるのが、わかったのよ」と言うだけでした。


エピソード2


ある正月のことです。お年玉で「モンチッチのぬいぐるみ」を買いたいと言う小学生の次女について三宮に行きました。サンチカタウンのオモチャ屋の店頭はいろんなキャラクターのヌイグルミが山のように積んでありました。しかし当時既にモンチッチのブームが過ぎて、かなり年数がたっていたので、眼で見える範囲にはモンチッチはありませんでした。

他の店に行ってみようかと言おうと思ったら、ヌイグルミの山をじっと見ていた彼女が「アッ、ここにいる」と言いました。そして山の中に手をぐっと突っ込んでしばらくごそごそしていましたが、引き出した手の中にモンチッチがありました。私は唖然として、見えないのに、どうしてそこにあるのがわかったの?と聞きました。彼女は「いるのが、わかった」とにこにこしてモンチッチを抱いているだけでした。


☆彼女はいまでも「ガチャガチャ」(と言う100円入れてレバーを引く現代の当て物?-大人もするんですね、今は)で、今度はあれが欲しいと言う品物を、狙って外したことがない事もあり、私は人間には透視の力を持っているヒトはいるんだと信じるしかありません。そして、彼女の母親は今もこういう現象があるたびに、「そんなつまらないことに、折角のその能力を使いなさんな」と言っていますが、ではどんな時にそれを使わせようとしているのか、私は恐ろしくて、未だに聞いたことがありません。



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