生後1時間で、赤ちゃんがどうしてしゃべり始めたのか? 《驚異の胎教 vol.1》

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後編: 生後1時間で、赤ちゃんがどうしてしゃべり始めたのか?《驚異の胎教 vol.2》

「これ!」


ハッキリとこう言いました。とても冷静な表情で、確信したように。



これは、2000年の  とある夏の朝、あんずが生まれてわずか1時間後の出来事です。



顔も身体も真っ赤で生まれてきたあんずは、分娩室を通り越して響き渡る大きな声で泣いていました。



身体をきれいに拭ってもらった後、さっぱりとした表情で私の待つ病室にやって来たのは生後1時間のことでした。



私はベッドに仰向けに横たわったまま、あんずを胸の上に抱きました。まだ目もハッキリと見えないであろう彼女は、しきりに探し物をしていました。



その時、テレビの動物番組で見たことのある場面が頭に浮かんできました。赤ちゃんパンダが母親の胸を目指して、虫のように小さい体で母親の体を健気に登っていく場面です。



おっぱいを必死で探すあんずの姿と、その場面が何故かオーバーラップしていました。



それにも拘らず、ちょっとイタズラ心が湧いてきました。

わざと見つけにくいように身体を離してみたのです。



それでもあんずはひたすら探しています。
なんだかとっても可哀そうになって胸に近づけてあげました。



ようやくおっぱいに辿りついて口に含みました。

吸い始めるんだなと思いました。



ところが、どうしたことか一旦口を離しました。



そして言ったのです。



       「これ!」



探していたものだと確信して、ようやく落ち着いたのか吸い始めました。




やっと見つけた時、「探してたものはこれなのよ」と言わんばかりに、わざわざ口を離して「これ!」と言いました。



私は確かに聞きました。



でももしかして空耳?



次々と来てくれる見舞いの家族や親戚と談笑しながらも、頭の中ではこんな問答を繰り返していました。



しかし空耳ではなかったことを証明する出来事が起きたのです。




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