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16/6/19

私が産まれ育った家族の話3

Image by Olia Gozha

私が小学校1、2年生の頃の事件

私が小学校1、2年生の頃、とある日のこと、

中学生の次兄が塾をサボり、悪友と酒を飲んで夜に帰ってきた。

運悪く、その日は帰りが早く、父は家にいた。

父は不機嫌なことこの上なく、叱りながら、兄をボコボコに殴る蹴る、髪を掴み床に頭を叩きつける。

とても長い時間の暴行だった。

しつけの域を超えた暴力事件であったが、警察を呼ぶという知恵と勇気のある者は家族にはいなかった。

兄は顔は腫れ上がり、おでこが内出血を起こしブヨブヨになり、鼻血はブーブー出ていた。

母は次兄に寄り添う事しかできていなかったので、

私はためらいがあったかもしれないが勇気を出してティッシュを持って兄に駆け寄って行った。

その時また父の「ガキは寝てろ!!!」

という怒号が響いた。

ガキとは私のことだ。父の怒りを買ってしまった。

私は何かまずいことでもしたのであろうか、と頭が真っ白になった。

これを境に私は行動を起こければならない場面で頭が真っ白になるようになった。

兄は顔の腫れが完全に引くまでかなりかかった。

結局この事件は児童相談所などへの通告も全くなく、

悪いことをした息子へのしつけとして家族の中の秘密として消化されていった。


つづく。


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