流産4回・・・そして離婚。いのちとは何かについて考え、看護師になるまで。
「おめでとう」医師からそう告げられ、しばらくぼんやりとしていたが、喜びはじわじわとこみ上げてきた。
29歳、初夏、私は初めての妊娠をした。嬉しくて、全てが輝いてみえ、いとおしく感じた瞬間だった。
しかし、異変はすぐにやってきた。下腹部が重く痛むのである。病院では心配は要らないと言われたが、不安は拭えなかった。安静の指示に従っていたのだが、出血が始まり流産となった。
どうして私が・・・悲しみがこみ上げてきて泣いてばかりの毎日だった。だが、本当に悲しかったのは暫く経ってからで、街で妊婦さんや赤ちゃんを見ると辛くなり、外出を避けるようになった。
数ヶ月経って、少し元気を取戻したころに、二回目の妊娠。今度こそはという思いもむなしく、また流産してしまった。「二回くらいはよくあることだから」と医師からも励まされ、次は大丈夫・・と前向きに考え過ごしていた。
しかし、三度目も流産・・・
そして、医師から検査を進められた。
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