第4回 流産4回・・・そして離婚。いのちとは何かについて考え、看護師になるまで。

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養子縁組!?



夫は笑いながら言った。


「養子縁組には収入や家の大きさなど、条件があるらしいの。詳しくは聞いてみないとわからないけど・・。審査も通るかどうか・・。」続ける私を見て本気だと悟ったのだろう。



「俺は考えられないよ。他人の子を育てるなんて。」と言った。



養子縁組を望む私と、実子にこだわる夫。話し合いを重ねても、溝は埋まらず平行線のままだった。



4度の流産に同種免疫異常・・2人では望むことのできない家族という未来。



「2人でもいいじゃないか。」夫は寂しそうに笑う。しかし、流産を繰り返すたびに、母というものへの思いが強くなっていた私は、すぐにうなずくことができなかった。夫だって子供が大好きなのに。お互いがお互い子どもを望んでいるが、2人ではどうすることもできない。



養子縁組という制度に、もしかしたら子どもを育てられるかもしれないとささやかな希望を見出していた私は、その希望を失い、投げやりな気持ちになっていった。血はつながらなくとも、様々な事情を抱えた子供を迎え、2人で協力し育ててみたかったのだ。どうすることもできず私は、休んでいた仕事に打ち込み家を空けることが多くなり、2人の会話は減っていくのだった。



どうして養子縁組を受け入れてくれないの?という勝手な思いが芽生えると同時に、私じゃなかったら父親にしてあげられたかもしれないのに・・と自分を責める気持ちも大きくなっていった。いろいろな思いを抱えながらも、うまく口にして言えなくて、泣いたり喧嘩を繰り返したり、溝は深まっていった。


その後、離婚。

とても暑い夏のことだった。







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