【第5話】離れて暮らしていた父の介護のこと、死んだときのこと、そしてお金のこと。
=======================
つづきのリクエストありがとうございます!
自分の気持ちを整理するために書き始めましたが、
やはり読んでいただけると、とても嬉しいです!
=======================
同居の選択肢が消えた
「一刻も早く施設に入れなければいけない」
それは、認知症(の疑い)になった父との同居が面倒だからとかそういう意味ではもちろんなく、
そうしないと、父の命が危ない
と思ったからだ。
私が仕事を辞めて介護に専念することはできない。
収入がなければ住む家さえなくなってしまうのだ。
もう、私達に残された選択肢は、父の面倒をみてもらえる「施設」にお世話になるしかなかった。
施設ってどうやって入るんだ?
ただ、私達はその「施設」をどうやって見つけるのか、入るには何が必要なのか、まったく分からなかった。
とりあえず、ケアマネさんに聞いたところ、要介護認定の「要介護度(要支援度)」が決まるのは大体1ヶ月後。そして、施設によっては要介護度が一定以上ないと、入居資格自体がないということを教えてもらった。
もう少し詳しく書くと、要介護度は
要支援1~2
要介護1~5
という7段階になっていて、要支援1が一番軽く、要介護5が一番重い。
そしてこの度数(度数でいいのか?)によって介護保険を利用できる点数が決まったり、入居条件が決まっていたりするのだ。
とりあえず、施設が決まるまで、毎日の宅配(家の中までは入らないが、前日の弁当がそのままになってないか、といった形で安否確認にはなる)、そして週2回程度のデイサービスを受けることになった。
急場しのぎだけれど、私達以外に父を見てくれる「目」ができた。
とにかく、父が安心して過ごせる施設を急いで見つけなきゃいけない。
でも、お金はどれくらいかかるの?
父の経済状況はどうなってるの?
不安が次から次へと襲ってくる。それでも、私達姉妹しかやる人も、やれる人もいない。
それからしばらく、仕事以外は「施設」をひたすらネットで調べる日々だった。
つづく
著者のヨシザワ ハルさんに人生相談を申込む
著者のヨシザワ ハルさんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます