就活をして、感情に素直になることの大切さを知った話
このストーリーは、大学生活3年間やりたいことがわからなかった大学生が、就活中に様々なヒントを得ていくうちに、やりたいことと出会うという「Connecting the Dots!!」な物語である(^o^)
就活と学生生活
私は同志社大学 経済学部の4回生。
同志社に入った理由は、第一志望の大学に落ちたからで、経済学部を選んだのは、栄養学系に行きたいと思っていたけどおじさんに就職限られるよっていうアドバイスをもらって「たしかに」と思ったから+商学部が良かったけど入試の日程が合わなかったからという、恥ずかしいほど想いが介在していない理由だった。
ま、ひとことで言ってしまえば、”いい企業に就職するため”に”とりあえずいい大学” を目指したようなもの(*´ω`*)そんな動機で大学に入ったから、今振り返れば、ある程度は「就活」という視点を持っていたように思う。
サークルを辞めたいと思っても就活のときサークルやってなかったって言ったらコミュ症と思われるんじゃないかと思って悩んだり、(結局1年で辞めたけど←)ゼミを選ぶときも、就活のときに頑張ったことを堂々と言えるようなことができるゼミに入りたい!という視点を持って選んだ。
って、ここだけ聞いたらなんだかつまらなさそうに聞こえるけど、とっっても楽しかったしいろんなことを学べたので、すべての選択は良かった(^o^)!
たとえば、インターンに参加して、その後いろんな面で力になってくれる素敵な人と出会えたり、
色々なアルバイトを経験して(10種類くらい)素敵な人や理不尽な人と出会って自分の価値観が広がったし、
1ヶ月間カナダに行って色々な国の人と交流することの楽しさを知ると同時に日本の素晴らしさも感じることができた。他にもここには書き切れないくらい色んなことを経験したけど、もう、本当に、どれも最高の思い出!!
でも…
色んなことにチャレンジしたけど、将来これがしたい!って思えるほど心が大きく揺さぶられるようなものと出会うことはできなかったんだ…。
就活をする予定ではなかった3年の春
3年の春の時点では、公務員試験を受けようと思っていた。
なぜなら京都に住みたかったから!(笑)
田舎過ぎず、都会すぎなくて、観光客も多くて四季が楽しめる京都が好きになっていたからね♡
「公務員になってやりたいこととかないけど、それでお給料もらえて、京都に住めれば最高。」そう思っていたのだ。単純!!(笑)
今思えば「なんて軽率な志望動機なの!全公務員の方々に謝れ!!」って感じだ!ごめんなさい!
そんな軽い志望動機だったけど、大学の公務員講座に申し込んだ。
しばらくすると、気が遠くなるような量の参考書が届いた\(^o^)/もちろん始めは張り切ってた。浪人で勉強頑張ったし、本気出せばいける!って思ってた。
でも、公務員試験のハードルは私の想像を遥かに超えていて、私の脆い動機で乗りきれるようなレベルではなかった…(TдT)
「ねえ、この先1年間、ほかのことをすべて捨てて、膨大な時間を勉強に費やす覚悟ある?ほんとに公務員になりたい?」
大学に夜遅くまで残って勉強していたある日の帰り道、私は自分で自分に問いかけた。
答えはノーだった。「こんなモチベーションならやっても無駄だろうなあ。」そう思って、次の日から公務員の勉強を辞めた。
「なんとなく」で終わった夏
「よし、この夏は自己成長だ」と思ってインターンの選考受けて、いい感じにできたと思ったのに落とされたから、やっぱ私はだめだなあってなった。(その頃の私は豆腐のメンタルだった。)
それから、なんとなく保険代理店のインターン行ってグループワークして、就職=幸せのためという結論になり、就職は幸せのためか-。と思ったりしたなあ。
あとは、こんなの書いてどうするんやろ…意味あるんかなあ…と思いながら、ゼミのメンバーと環境新税に関する論文を書いて(こんなこと言ってるけど一応リーダーだった㊙)
結局、自分が将来どうしたいのかわからないまま、夏が終わった…。
周りの友達が頑張り始めているのにスイッチが入らず迷走していた秋
秋学期、論文発表会が終わるとゼミのみんなが本格的にインターンに行くようになった。
私の周りの友達は、優秀な人が多かった。トーク上手で、人に合わせることも上手で、人付き合いも上手。コミュ力高い感じ。
一方で私はというと…集団行動とか、人に合わせることがちょっと苦手…。
(できないわけじゃないよ!けど、うん。ちょっと苦手 (-_-;)ちょっとずつ改善してるんだけど…)
大学に入ってからはそれなりにみんなに合わせようと行動してきたつもりだったけど、やっぱり私社会不適合者なのかな…とさえ思ったり。
そんな感じで路頭に迷っていた秋のとある日の夕方、ゼミの友達から急に電話があった。
先輩とご飯行くんやけどもし良かったら来る?
ゆう前にお話聞きたい言うてたから誘ってみたんやけどどう…?!
(行きたい…けど畏れ多いな…あんまり話したことないし…)
ひょんなことから「なんか凄いなあ…」と感じていたゼミの先輩のお話を聞けることになった!
(以下、おいしいピザを食べながら)
僕からのアドバイスとしては…「なぜ就活をするのか」っていうのを、1度ゆうちゃんなりに考えてみるといいと思うよ。
「みんなが就活するからとりあえず就活する」っていうのはちょっと違うなと僕は感じていて。
たとえば海外で働きたいならワーホリ行くほうが就職するよりいいだろうし、
お金が欲しいだけならもしかしたら夜の仕事のほうが合ってるかもしれない。
みんながするからするんじゃなくて、自分の意志や想いを持って、就活するでもいいし、しないでもいいと思うなあ。
でも私やりたいこととかよくわからないんです…
はじめの入り口は広く、ね!
「就活は、みんながするからしなきゃいけないもの、ではない」
この先輩の考え方は、私が心のどこかで抱いていた違和感のようなものをピタっと埋めてくれた。
それから「入り口は広く」という言葉。それからは、合同説明会へ行くだけでなく、業界研究の本も読むようになった。
そうして、これからはテクノロジーの進化が進んで色々な仕事を担うようになるらしいとか、高齢化社会に伴って介護や医療の分野が伸びるらしいとか、広い視野を持てるようになった。
ほかにも、ふと目にとまった講演会やセミナーには積極的に参加した。
その中で私が印象深かったのは、メンタリストDaiGoの「就活メンタリズム講座」。「好きなことを仕事にする方法」のお話をしてくださったんだけど、「好きなことがないのではなく、まだ見つかっていないだけ」という言葉にすごく勇気をもらったのを覚えている。
そしてその講演の最後に「ぼくが今日1番伝えたかったのは瞑想するといいよってことです」って仰ってたので(え、瞑想?!そういえば、高校のとき尊敬してた友達が3年前に教えてくれた本にも、瞑想はいいって書いてあったな…)と思い出して、瞑想をするようになった。
そんな感じで右往左往していたけど、やりたいことも見えてこないし、色んな会社見たくても会社ありすぎてよくわからないから、「もう、とりあえず伸びている業界へいこう!!」と思った。だって、下がっていく未来しか見えないところに入っても自分の頑張る意欲は湧かないと思ったから(笑)半分投げやりな感じ(笑)
あとは、高校のときのお友達に就活のアドバイスを求めたとき(私は浪人したのでみんなは社会人)
と教えてくれたことを思い出しIT業界かセンサーや部品、ロボットを作っている企業を受けようと思った。
SEになれば在宅ワークできるかもだし、ものづくり系は時間がきっちりしているというイメージがあったからね (^o^)!(軽率…)
この話を聞いて、なんて軽い考えなの!って思った人もいると思うけど、実際「イメージ」で決めてる就活生ってかなり多いんじゃないかな?!たとえばコンサル・外資=外国行ける、とか、商社=モテる、年収いい、とか、化粧品メーカー=丸の内でヒール履いてかつかつ、的な(笑)そうとは限らないのにね。
ま、私もそんな感じで(笑)できあがった軸は、京都(もしくは大阪)・IT !
ついに就活解禁!とりあえず20社くらいプレエントリー
3月、エントリーが解禁された。「行きたい企業ないよ…」と思いつつも、友達が100社くらい(?!)プレエントリーすると言っていたから「私もしたほうがいいのかな…」と思って無理やり20社ほどエントリーした。
あとは、とりあえずたくさん会社説明会に行った。そしてある日、ついに見つけた!自分にピッタリだと思う企業。「ここだ!!」と思って、座談会では、社員さんたちにも魅力を感じたし1dayインターンにも参加した。
そして社内見学の時間になった。採用担当の方のあとに続きながら、実際に働いている様子を見させてもらった。
わくわく気分で階段を昇っていきオフィスに入ったが、そこで私の目に映ったのは…
薄暗いオフィスに響くパソコンのキーボードの音、
疲れ果てた表情をしたたくさんのおじさん、
寝起きのような髪型をして眉間にしわを寄せた表情の女性社員。
そしてそこでおじさんはうつむき加減に、こう仰った。
実際に一軒家持ってる人いっぱいいますし。
社内結婚も多いですよ。
一見とても良いお話に聞こえるけれどとっても疲れた暗い表情でお話されている姿を見たときに
「お金もらえたとしてもこの環境で1日過ごすのは、私にとってはきっと幸せじゃない…。」と感じた。
( ↓そのときの企業の方の印象記録ノート㊙その日のリアルな気持ちが書いてあります㊙)
もしかしたら、あるの人の目には、心地いい風景に映ったかもしれない。こういうのは、個人の感性によって受け取り方が違うからなんとも言えない。
それに、そこで働かれている方々がいなかったら回らなくなってしまう世界があるわけだし、こだわりを持ってお客様のために真摯に働かれている人がいるのもわかった。
けど、「ここで興味のないことを頑張って覚えてやりたくない仕事を毎日こなすよりは、お茶屋さんで笑顔で接客のほうが幸せそう…」と思ったのが正直な気持ちだった。
こうして再び、答えのない問いに迷い込むようになった。そしてその日から、少しずつ考え方が変わっていき、「自分はどういう大人になりたいの?」ということを頻繁に考えるようになった。
私のやりたいことは食いっぱぐれないためにプログラミング学んで人のために働くことではないし、そこそこのお金をもらって時間どおりに帰るために生産管理をすることでもない。
そういうのはそれを好きな人がやるべきであって私の行くべき場所じゃない。きっとまだ知らないだけ、もっと視野を広げてみよう!と決意した。
視野を広げベンチャー企業に目を向け始める
「これから君たちは死ぬまでに10万時間働くことになる」
これはITベンチャー企業のある社長が仰った言葉。これを聞いてからより一層「なんとなく働いてなんとなくお給料もらってなんとなく生活するのは嫌」「何をやるかよりも誰とやるか」という考えを持つようになった。
それから私はいろんな就活サービスに登録して(goodfind、新アド、サポーターズなどなど)良さそうだな、おもしろそうだなと思った説明会にひたすら行った。そういう媒体を使って採用を行っている企業はユニークな企業ばかりで、若い人が多くエネルギーに満ちていた。
(※ちなみにgoodfindは数ある就活エージェントの中でもオススメです。講師の方々がとっても優秀で、セミナーは非常にためになるものばかりでした。これから就活をする人は是非。)
そういったいわゆるITベンチャー企業は、会社説明のプレゼンで社長さんが登壇することが多く、語られる言葉に重みがあったし、今後の未来の話をたくさん聞けて、とっても刺激的だった。知らない世界を知ることは本当に本当に楽しかった。
そして、3月の終わりから合計で3週間弱くらい東京に滞在し、様々な会社の説明会や選考に参加した。
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