世界47カ国女子バックパッカーができるまで(12)

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決意が固まる

翌日になっても、興奮は収まらなかった。

一日は他と変わらず平凡に過ぎ去っていったが、大学の授業に行くと周りの子たちがどこか遠い存在に思えた。隣でノートをとっていても、食堂でお昼ごはんを食べていても、皆が自分

とはすでに違う世界に生きているような気がしていた。

一見、平凡に見える一日を無難に過ごしながら私の頭の中は夜の電話のことでいっぱいだった。

恋は盲目ともいうけれど、まさにもうそのことしか、考えられなくなっていたのだ。



夜、父の帰宅時間を待ってから実家に電話をすると食事前の父が電話口に出た。


ケイシー
お父さん!
ケイシー父
ケイシー、ばかな考えは変わったか?
ケイシー
ばかな考えって・・・

今までは怖かった父の言葉にも私はひるむこともなく、淡々と自分の気持ちを伝えた。

いまになっても改めて思うことがあるけれども、このときの私はいやに冷静で正直で、それでいて熱かった。

ケイシー
・・・というわけで、自分を変えたいの!私に、留学をさせて!
ケイシー父
そんなこと言っても、ハイハイと返事できるようなことじゃあない。第一、お金もたくさんかかる。どうするつもり?

このとき思いもよらない言葉が自分の口から飛び出した。

ケイシー
わたし!お金は自分で働いて返すから!だから行かせて!

これまで両親の期待に添うように、いい子のふりをして生きてきた自分自身にとっては、逆に両親に迷惑をかけ、頼るということは崖から飛び降りるのと同じような気持ちだった。もう、後にはひけない。私の言葉は私の口をつたって外に出てしまったのだ。

そしてさらに不思議なことに、そう言葉に出した瞬間に、留学の夢がどこか自分の中で現実を形作ってゆくのを私は感じていた。

『言霊』


言葉のもつ不思議な力が、人生に影響を及ぼすことをそういう。私はいつも、この言霊の力を信じている。

なぜかって実際、あのとき自分の決意を素直に口にした瞬間から、私の人生は変わり始めたのだ。

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世界47カ国女子バックパッカーができるまで(13)

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