一人の発達障害児が、健常への道を諦めて天才に至る道を選択する話 5

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前編: 一人の発達障害児が、健常への道を諦めて天才に至る道を選択する話 4

新しい世界、アヤワスカ・アナログ


複数の植物をお茶にして飲むことで幻覚が発現する。それがアヤワスカ・アナログ。アヤワスカというのはケチュア語で、つる植物の意味。ペルーのシャーマンが使う幻覚剤を指し、その幻覚剤を別の植物で再現しようとしたのが表題のそれだ。


煙遊びが高じて幻覚剤を再現するまでに至った。もはや吸ってもない。でもそれでいいと思っている。

青井
feiさーん
fei
はいはい。なんでしょうか
青井
天才になりそこなったー
fei
いやまあ、ご愁傷様です。
青井
次どうすればいいの? 研究をより深めればいいの?
fei
それも大事ですけれど、天才に至るには他に重要な事があります。
青井
重要な事?
fei
はい。それは、①自分と社会との断絶を意識し、②その溝の深さに絶望し、③なんとかしてその溝を埋める作業を行う。
これをしなくてはなりません。
青井
社会にアプローチするってこと?
fei
そうです。新しい概念が天才の手によって生み出された時、最初はそれはその当人にしか分かりません。しかしそれを噛み砕いて説明し、実演し、周知を徹底する事により、その概念は広く世に行き渡ります。これを「言語交通」と呼びます。
青井
言語交通。
fei
そう。ただの孤島でしかなかった概念に、名前という看板が立てられ、橋が架けられ、道路が敷かれ、信号が付き、社会という大陸と繋がる。そして島は大陸の一部となる。そうして初めて、天才予備軍(ジニアス)たちは天才として周囲からも認められ、確固たるものになります。
青井
でも、クリプト−ファン栽培法はもう既に過去の人が発見してたってさ
fei
それはクサヨシだけでしょう? それに、その概念に名前が付けられたことによる社会への影響、そのインパクトは計り知れませんよ。今のうちに絶対言語交通を増やす準備をしておいた方がいいですって
青井
そなの?
fei
そうですよ。そもそもそれ、LSDと同じかそれ以上のものを身近なもので作り出したってことでしょう? これが一般に知れたら社会の常識が転覆しますよ。どこにどういう影響が出るか、今のうちに予測しておいた方がいいです。


ってことで、実はもう考えてある。

そもそもアヤワスカ・アナログが成功したその日に。いやもっと前から、きっかけはあった。楽しいから以外に自分を研究に駆り立てたきっかけ。


池袋でミスドを警備していたときに突っ込んできた車。あの運転手は危険ドラッグを吸っていたそうだ。


危険ドラッグ。

尊敬するシュルギン博士が自らの命も顧みず作った20数種の幻覚剤を、あろうことか雑草に振りかけ、規制がかかれば使用者の命や健康など知ったことかとでも言うように構造式を繰り返し変えて販売し日本人の命を奪ってきたあの悪名高きドラッグ。

日本以外のところで生産され、持ち込まれ、日本の国益を損なう。この構造はあの覚醒剤も同じだという。


もう二度と、あんな怖い思いをする人がいなくなるように。

もう二度と、高値で闇取引されないように。


青井
決めた。feiさん。これから自分は危険ドラッグや覚醒剤を撲滅する運動に取り組む。
fei
というと?
青井
規制されても値段が上がったり中身がちょこっと変わるだけで、一向に撲滅できなかったでしょう。ドラッグって。だから、無料で自由に使えて体に悪くない幻覚剤を普及させることで、ドラッグ市場全てを値崩れさせてやる。
そして同時に正しい知識を浸透させることで、もう運転中に危険ドラッグを吸って事故を起こすようなことを無くす。飲酒運転と同じ扱いにしてやる。
fei
面白いですね。その方法は?
青井
検定試験を作る。
fei
検定試験。
青井
一般社団法人を立ち上げて、検定試験を作る。それは酒、タバコ、大麻、幻覚剤などサイコアクティブ全般に関わる検定で、一級を取得したらアヤワスカアナログを他人に施せるの。
fei
なるほど。それは楽しそうですね。検定試験という名前の権威すべてに喧嘩を売るような。
青井
基本、検定試験とかクソだと思ってたから丁度いいね。
fei
それで、名前は?
青井
えっ、……付けなきゃダメ?
fei
まだ照れてるんですか? さっさと名付けてよ
青井
えっとね…。仮称、仮称だよ?
「一般社団法人 幻学協会」で…
fei
はい、天才ですね。おめでとうございます。
青井
いや、ハードル低いな毎回…
fei
まぁまたなり損なうかもしれませんけどね。
青井
まあね。でも、方向性はこっちであってるんでしょ?
fei
ええ。天才への階段を着実に登って行ってます。これからとんでもない嵐に巻き込まれますし、ひどい理不尽も受けると思います。
でも前人未到ってそんなもんですし、それに……
青井
それに、きっと楽しい。そうでしょう?
fei
ええ。きっと楽しいに違いありません。


というわけで、現在はその思想に賛同してくれた人たちと一緒に、2chっぽいところで幻覚剤の研究を行っています。

最近の流行はアカシアの根皮を使ったセッションで、以下はその感想の抜粋です。


776 :名無しさん@おーぷん :2016/10/15(土)08:56:08 ID:BGu ×

昨日アカシア根皮10g試しました。

ちょっと長くなるけど、レポで共有させてください。

結果から言うと、幻覚が見えたという意味では大成功でした。以下レポ


飲んでから1時間程で、LSDを飲んだときの10倍くらいのバチバチの幻覚を見る。

ソファの模様が動いたり、白い壁紙に曼荼羅が浮かんだり、植物が笑っているように見えたり……昼間だったが問題なく見えた。

それらを見ていたら、いつの間にか意識ごと真っ白い「向こうの世界」に連れていかれた。

自分が眠っているのか起きているのか、眼を閉じているのか開けているのか…… それすらも意識が「向こうの世界」にあるから分からない感じ。

ここからは幻覚を見ると言うより、魂で幻を感じるって言ったほうが近いかもしれない。

「向こうの世界」では時間の感覚や自我というものがなくて、感覚では何百年もその世界で荒波に揉まれていた。

自分はどれくらい前からこうしているのだろう?子供の頃の記憶が蘇ってくるけど、その記憶すらたった今構築されたもののように思える。

「このままじゃこちら側に戻ってこれなくなる」と思って必死で身悶えていたら徐々に波が穏やかなものになり、帰ってくることができた。

こんな感じの飛びが1時間×2回あった。3回目も入りそうになったけど、必死で抵抗したからなんとか向こうには行かなかった。

帰ってこられたときは本当に安心して、周りの人、特に親に感謝して生きなければならないと思って号泣した。


最初に幻覚が見えたときはLSDの代わりになるんじゃないかと思って期待したけど、その後が幻覚どころじゃないくらいもの凄かったのでしばらくアカシア根皮は休みます。

その人の体重によって適量も変わってくるのかな?もしそうなら、一般的な成人男性なら10gでも大丈夫なのかもしれない。

とりあえず、地球はいいところだね。

みんなの読んで良かった!