偏差値30のフリーターが約1年勉強して早稲田に合格するまでの話 その2:受験勉強を始める準備期間の話

前話: 偏差値30のフリーターが約1年勉強して早稲田に合格するまでの話 その1:フリーターの話

そんなこんなで、偏差値65以上の大学に合格したら学費を出してもらう約束を父親と交わし、次の日(2011/11月)には予備校を探し始めました。このstorysのタイトルが"約1年"なのは、勉強を始めた日から全てをカウントすると、実は勉強した期間は"1年3ヶ月くらい"だからです。

その2では、大学に行くと決めてから集合授業に参加するようになるまでの話をさせてもらいます。

予備校の職員もドン引き

私立・国立・文系・理系の違いもよくわからなかったので、とりあえず"地区名 予備校"で検索した時に1番上にヒットした予備校に決定。決定して5秒後には電話でアポを取り、面接に向かいました。

予備校は勉強から20年間逃げてきた私にとって、完全に異世界です。

「そもそも、入塾させてもらえるのか?」という不安を感じながら予備校に入ると、いかにも不健康そうな職員が迎えてくれました。

この不健康そうな職員が今後の私の担当チューターの田中さん(仮名)になります。

挨拶や自己紹介などを済ませた後、進路相談とも言える面談が始まりました。

田中さん
鈴木さんは文系・理系のどちら?
友也
ちょっと文系・理系ってのがよくわかんないです。
田中さん
国語・社会と数学・理科はどっちが得意ですか?
友也
全部苦手です。

私が田中さんの立場であれば、この時点で「冷やかし」と思って帰らせますね...。

田中さん
志望校はどこですか?
友也
明治とか立教とか行きたいと思ってます。
田中さん
え...。自分、これ読めますか?(立教の過去問 - 英語を出す)
友也
読めません。

ここで田中さんは「立教大学 経済学部の赤本」を(ボロン)と出しながら私に見せてくれました。

約2ページにわたる長文を見て、ドン引きしている私。

私を見てドン引きしている田中さん

ここで私の勉強に関するスペックを

日本史:得意か苦手かもわからない

聖徳太子を「ショウトクタコ」と読むことはありませんが、"聖徳太子"がいつの時代に何をした人かはわかりません。"794ウグイス平安京"をことわざだと思っていました。0からのスタートです。

現代文、小説:インスピレーションで当たる問題はある

現代文と小説に関しては、1問の配点が大きく、インスピレーションで"当たる"問題はある感じでした。ここで"当たる"と表現したのは、"解ける"わけではなかったからです。国語の知識は全くありませんでした。予備校に通い始めた後、最初に先生にした質問は「段落って何ですか?」だったのを覚えています。

古文:古文という科目があることを知らなかった

古文に関しては、古文という科目があること自体知りませんでした。

英語:発狂しそうなくらい苦手

よく英語が苦手な人は「I my me mine」から始めるという事を言いますよね。私は「主語、動詞って何?」という事から始まりました。今、そしてこれから教壇に立つ予定の方に忠告させてください。SVOCの話をいくら頑張って生徒に説明しても、「S=主語」と教えても、主語がなんなのかがわから無い人には伝わりません

田中さん
友也
2013年に大学入学したいんですけど、やっぱり無理ですか...?
田中さん
無理と言い切る事はできませんが、プロとして言わせていただくと、限りなく可能性は0に近いと思います。
友也
予備校って1年で受験の範囲全部やるって聞いたんですけど、それでも無理ですか?
田中さん
確かに範囲は全部やりますが、今の自分の学力からだと、授業が何言ってるかわから無いと思いますよ。
友也
それでも大学に行きたいんです。
田中さん
では、集合授業は難しいと思うので、個別授業にしましょう。0から始めるなら文系をおすすめします。

受験が終わった後に聞いた話ですが、田中さんは、私が学費だけ払って来なくなるタイプだと思っていたらしいです。

自主学習と個別授業から始まる予備校生活

そんなこんなで、田中さんに無理言って予備校に入塾。私の受験プランは、3月末の春期講習が始まるまでに、予備校の授業を聞いて意味のある頭を作る事から始まりました。基本的には日本史・英語・古文単語のように、暗記できるものを詰め込む作業です。

予備校というのは、ある程度の知識がある事を前提に、点数を取るための技術を教える場所なので、最低限の道具は頭の中に用意する必要があったのです。

特に英語は、前提知識が多くて困りました。

・文型
・be動詞
・I my me mine
・代名詞
・副詞

その手の文法をとりあえず全部、せめて"聞いた事はある状態"に持っていかなくては、授業を聞いても意味がありません。

受験勉強で一番しんどかったのは、この期間ですね。

自習室で周りの生徒たちが難関大学の赤本を解いてる中、私だけ"中学校で習う英単語"という参考書を"写経"してる時は本当にしんどかったです。時々休憩所で私の事を"変な浪人生"と呼んでいる子達がいました(笑)。

私の受験(11月末~3月末)

11月後半~12月

11月マーク模試の結果、適当にマークして正解する事はあっても解けた問題は一つもありませんでした。

・生活習慣:朝の8時~22時まで勉強をし続けられる体作り
・国語 0 :ノータッチ
・英語 2 :アルファベットの大文字と小文字を覚える
・日本史 8 :集合授業の冬季講習に参加し、近現代史を全て覚える

1月

1月はセンター試験ですね。ちょろっと勉強した私は、英語と国語はボロボロなものの、なんとか日本史だけは60点以上を取る事ができました。2ヶ月だけでも「真面目に勉強すれば、暗記科目は案外取れるもんだな」と、興奮したのを覚えています。

・国語 0 :ノータッチ
・英語 10 :英単語を見る癖をつける←予備校で出される単語帳(2000単語)を1日1週
・日本史0 :春期講習から予備校で全範囲を教えてもらえるらしいのでノータッチ

2月

恐れ多い事に、私立大学を5校受けました。もちろん目標校には受かりませんでしたが、2つの大学に合格したのは、今後の自信とモチベーションにつながります。

・国語 0 :古文の単語と文法を覚える
・英語 10 :文法テキストを1日2ページ覚える(計60ページくらい)
・日本史 0:ノータッチ

3月

3月から、予備校の春期講習が始まります。いよいよ集団授業に参加できました!


それでは今回はこの辺で!

ようやく勉強っぽい勉強の話になりました。ちなみに、勉強が辛い時期の話は今回で終わりです。次回は、楽しい浪人生活の正しい勉強のやり方みたいなものを書きます。

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