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16/11/7

「運」だけは持っている男(3)

Image by Olia Gozha

最大の悲運、妹の死

小学校2年生の3月17日

(自分の自動車事故から2年後、子供ですから本人は既に忘れてます)

いつもの様に、朝から元気に学校で遊んでいて2時間目あたりの授業中、突然!校長先生が2年4組の教室へ、担任の先生とひそひそ話。

(以前にも書きましたが、6年生の「生い立ちの木」を書いているので鮮明に覚えています)

急に、自分に近づくなり勝手に荷物をまとめ始めます。

「なに?」クラス中に動揺の空気が流れる中、もちろん自分にも何が起こっているのやら・・・・

門の所に校長先生に手を引かれながら向かうと、既に帰宅準備を整えた4年生の姉が待っていました。

何となく重大さが分ってきましたが、その時は誰の?何が?起こったのか?分かってません。

通学路を下りながら、途中でその現場近くを通っているのですが、幼い二人には分かってません。

とにかく、「急いでお家に帰るように」と担任や校長先生から言い聞かせられています。

二人で急いで帰っている途中、自宅近くになると近所の人たちが何か言おうと近寄っては、通り過ぎる感じがありました。

すれ違う大人たちから姉は聞き取っていたのでしょう、走りながら泣いています。

住居とケーキ工場を兼ねた自宅に着くと、大人たちが集まっています。

今思うと、その時厨房内は動いていたのか?父親は指図できたのか?スタッフさん達が気を利かせて仕事を止めていたのか、動いていたのか?お店はどうした?・・・?

当時、叔父(父方の弟)家族も一緒に仕事していたし、店舗も3店舗あったし、祖父母もまだ元気でしたから、相当数の大人が我が家に集まっていたのでしょう。

・・・・・

自宅に着いた姉弟は、そこで初めての「人間の死」を見るのです。

まだ祭壇の準備も出来ていない、布団の上に「可愛い妹」が眠っていました。


事故の内容は、通園を徒歩でしていて(もう直ぐ小学校なので)クリーニング店のバンが数台止まっている間を渡ろうとして、顔を出したところを乗用車の首から持って行かれ「即死」だったようです。

その日、たまたま早めに言っていて、知っている友達家族に追い付こうと走っていたよな事は後から聞きましたが、当時自分も小2で訳も分からず・・・・。

お通夜の時には、その犯人(運転手)に掴みかかって『お前が殺人犯か~ぁ!』・・・と、

次の日の新聞に「幼い兄の叫び」として載っていたようです。(だいぶ大きくなってから祖母から見せられました)

そうなんです!自分が交通事故にあったのも6歳、その2年後に2歳年下の妹が交通事故にあって、

「もしかしたら、自分が?」・・・と、考える訳です。

次回まだ悲運と強運

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