持ち金4万円で渡米してニューヨークの大学卒業&現地で起業した話--page.3
持ち金の3/4を使い切るダイナミックなチェックインを済ませ、
代表は自室に直行し、ベットに倒れ込んだ。
そしてホテルの料金とその内容の乖離に腹を立てた。
トイレシャワー共有とか有り得ない!
と、憤慨したらしいが、ニューヨークでは家賃相場が東京ど真ん中くらいに高いので、
ホテルの宿泊費もそれくらいして当然だった。
当時の代表はホテルと言えばラブホテルのイメージしかなかったらしく、
部屋に素敵なアメニティの数々が無いことにも腹を立てていた。
☆参考 ================================================
※ここのホテルはニューヨークでは民間の学生寮にあたり、現地では評判の良い寮です。
代表はアホなので憤慨しましたが、ニューヨークでは普通より少し上レベルのお値段、設備です!
タオルなどはありますが、素敵なアメニティはありません!
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ホテルが気に入らないと宿泊をキャンセルして出ていく気力も勇気もなかった代表は、
気分転換に外を散歩してみることにしたらしい。
ニューヨークの町並みは碁盤の目のようになっていて、道が真っすぐ伸びていて気持ちがいい。
通りにある建物も、ニューヨークに相応しい真新しい高層ビルやマンションか、
その反対に歴史を感じる建物だったりと、ただ歩いているだけでも楽しくなる。
しかし当時の代表、そんなことが目に入るはずもなくかなりのピンチを感じていた。
当然の心境だった。既に持ち金は一万円程度しかなく、収入(仕送り)の予定もない。
それなのにこの段階から大学卒業まで計画しているのである。
逆にこの状況が想定される中、なぜ意気揚々と渡米したのかが謎だった。
どのような打開策を持って当時は渡米したのか尋ねてみた所、
元カノが渡米前に金(8万円)を返してくれる予定だった。。
と、悲しげに当時を振り返る代表。
どうやら渡米前に付き合っていた女に貸していた金を持ち逃げされたらしい。
気まずいので、しかしそれだけでは一時しのぎにしかならないでしょう、と話をすり替えてみると、
現地でアルバイトをできるという情報があり、それをアテにしていたとのことだった。
己の置かれている状況に激しく頭を悩ませながら、代表は夜のニューヨークの街を更に突き進んだ。
つづく
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