フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第25話

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前編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 第24話
後編: フツーの女子大生だった私の転落の始まりと波乱に満ちた半生の記録 26話

壊れた想い

《ここまでのあらすじ》初めて読む方へ

普通の大学生だった桃子は、あることがきっかけでショーパブ「パテオ」でアルバイトをしている。野心に目覚めた桃子は少しずつ頭角を表し店の売れっ子へと上りつめていく。そんな中、ある晩の出来事はきっかけで桃子は大嫌いだったはずのチーフマネージャーのー佐々木への想いをハッキリと自覚するのだった。そして佐々木も桃子に特別な想いを抱いているようにも思えたが、そんな矢先…




私が更衣室の鏡に向かって座っていると

ちょうどショーが終わったらしくルイとアヤが入ってきた。


2人は店の売れっ子ナンバーワンとツーである。




入ってくるなり私を見たアヤは、眉をひそめた。




2人に続いて他のショーメンバーもなだれ込んできた。




一気に汗と香水と化粧も匂いで室内が蒸せ返るようになった。






「あんた、いつまでそうやってる気?」




アヤが呆れ交じりの苛立った声を出した。




更衣室がシンとなり緊張が走る。




皆一様に聞こえないふりをしながらも


視線はしっかり私に集まっていた。




私が答えずにいると




ルイがやんわりと言った。


「アヤ、よしなよ。杏ちゃん疲れてるだけだよね」




「でもさ、急にショーに出ないとか言い出したせいで私


2人のところ1人で踊る羽目になったんだよ。超やりずらかった。


あれソロとか マジないんですけど」




「まあまあ」




苛立っているアヤをルイがなだめる。





アヤは前も佐々木と痴話喧嘩してヒステリックに騒いでたっけ。




佐々木がうんざりしてたのを覚えてる。




ルイは、こういう偽善でいい顔して客とってきたんだろう。




あとのウリは、そのVネックに溢れんばかりの豊満なバストだけ。




私、知ってるんだから。


2人とも蛍光灯の下ではきったない肌してるくせに…






こんな奴らに負けてる自分って…なに?





私はまた涙が込み上げてきた。






「わっ。泣いてるよ」




アヤが侮蔑をこめた顔で言った。




「あのさ、ドウデモイイけどさ、店ん中暗くなるから


プライベート持ち込むのやめてくれる?


プロ意識持ってよ!プロ意識!!」

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