4月の1話 フランス語に熱中!

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 3月のクルーズをきっかけに、フランス語やるんだもん!と決めた。その言葉通り、きっちりと実行。

 3月中はまだボチボチだったけど、それじゃスピードが遅い、と思って、4月からは退所を毎日17時にした(この時間に、丁度、研究所が雇っている(?)バスが出る)。17時に退所すれば、18時前には寮に着ける。そこから、まずは共用の部屋でフランス語のテレビ(なんとアニメのGTOがフランス語で流れてました笑)を見て、それから早いシャワーを浴びて、出てくると大体19時過ぎ。そこから、寮の同じフロアの友達とお喋りをする。殆どの場合、5,6人がフランス人で、数人のモロッコ人、ルーマニア人、スペイン人、ドイツ人、イギリス人、中国人、そして日本人。この寮は入れ替えが早かったので、メンバー構成は色々替わった。でもどの国の人も、フランス語はペラペラだった。私はいつも、分からないなりにも耳に残るフレーズを聞き取ろうと頑張っていた。有難いことに、日本人はマンガ(2年程前から、マンガはフランス語になったくらいメジャーな言葉)の影響からか、どうも人気があるらしい。フランス語が全然喋れないにも関わらず仲良くしてもらっていた。色々と気遣ってくれる優しい雰囲気の、向かいの部屋に住んでいるティフェン。それから、私を見かけるといつも「ムキャー」とでも言いそうな勢いで声掛けてくれる、妖精のようにかわいい女の子、クロエ。着ている服がどう見てもランク上、加えてマイカー持ちの中国人、ブンフェン(きっと親はお金持ち)。彼は物真似がすごく上手で、器用な感じ。英語もフランス語も発音ばっちりだった。

 そんな皆と毎日1時間近くフランス語会話。私も分かるところは参加。そこで、お約束で、色々な悪い言葉を教えてもらったりした。ミッション(悪いヤツ、という意味らしい)とか。毎日、1、2時間もそんなふうにしていた。

 その後、部屋でインターネットのフランス語教材に取り組む。音声と文字と日本語での解説付きなので、音声とかも聞きつつ綴りも覚えようとしながら勉強。

 1ヶ月位が経ったある日、ブンフェンと1時間以上もフランス語のみで会話することができた。これには我ながら驚いた。「フ、フラ語喋ってるー私ー」と感動した。毎日頑張った効果はあったらしい。

 しかし、喜んでいたのも束の間。この後、予期せぬ弊害が待っていたのだ。


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4月の2話 友達に見せた涙

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