家族のコミュニケーション-その15 敬意のこもった接し方
夫婦の間に何が生じているのでしょうか。
ノイローゼ気味のヒステリックな妻がいるとしましょう。
夫はその妻を持て余しています。
「うるさいのでほっとけ」と、話は聞いてくれません。
◆◆女性と男性の違い◆◆
自分の気持ち、感情について話して聞いてほしいと女性は思います。
話しを聞いてもらうだけで良い場合が多いです。
「良くわかると」「そう思うのは普通だよ」
「辛かったね」「話してくれてうれしいよ」
夫が辛抱強く耳を傾け、敬意のこもった話方をすること。
思いやりをもって親切に接してみる事は重要です。
男性は問題の解決策を示して、すぐに行動を促したいと思います。
「じゃあ、こうすればいいんじゃないか。」「簡単だよ。何で泣きわめくんだ」
「そんなことぐらいで煩わさないでよ」「くよくよ考えないで良いんだよ」
◆◆敬意のこもった話し方とは◆◆
配偶者の人格を尊重すること。
配偶者の尊厳を高く評価して、相手の気持ちを理解しようと努める事。
自分より目上の人には敬意を示しやすいものですが、
自分の配偶者にはなかなか、敬意が示せないという人は少なくありません。
言葉遣いが、ゾンザイであるならそれだけで敬意が欠けている事になります。
◆まずは言葉遣い
敬意を欠くと夫婦の雰囲気が緊張して、激しい口論が生じます。
口論を避けなければなりません。
この場合に言葉遣いに気をつけましょう。
相手の感情に配慮を払い、気持ちに理解を示す事。
みんなが言い争っているところで食べるごちそうよりは,
乾いた固いパンを和やかな雰囲気で食べるほうが良い」という言葉があります。
争いは避けて下さい。良い結果にはなりません。
敬意を抱くことは争わずに問題を解決することです。
◆◆配偶者が何かを言いたい場合◆◆
多くの人は耳を傾けるよりは、まずは話したがります。
「話を聞かないうちに返事をするな」と言う言葉があります。
そうです。聞くことに速くあるべきです。
ある妻の声
夫が自分の気持ちをなかなか話さないことに気づきました。
「夫が話し出すまで,辛抱強く待たなければなりません」と言います。
辛抱強さが本当の敬意になるのです。
◆人の考えをくみ上げる努力
意見の分かれそうな事柄について話し合う必要があるなら,
自分も相手も穏やかな,くつろいだ気持ちでいる時に,
話を切り出すようにしましょう。
相手が話したがらない場合はどうでしょうか。
「人の考えは深い井戸の水のようだ。
しかし洞察力のある者はそれをくみ出すことができる」と述べられています。
急いで水を汲んで運ぼうとすると必ずこぼしてしまうでしょう。
同じように人の声を聴くときには、急いで聞き漏らさない事です。
じっくり聞くことが必要です。
この時に敬意が必要です。人の尊厳を認めて親切に丁寧に接するのです。
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