家族のコミュニケーション-その17 相手の話をよく聞く
「わたしの話,聴いてないでしょ!」と妻が言います。
夫であるあなたは内心,『聴いてるよ』とつぶやきます。
しかし,あなたが聞いたことは,妻が話したこととは違うようです。
それで,また口げんかになります。
そうした衝突を避けることはできます。
そのためにはまず,相手の話の大切な点を
なぜ聞き逃してしまうのかを知る必要があります。
聴いていると思っていても,聴いていない場合があるのです。
◆◆なぜそうなるのか◆◆
◆別のことを考えていたり,疲れていたりする。
夫が家に帰って来ます。
妻が話しかけます。今日の出来事について事細かに聞かせようとします。
子どもたちは叫び声を上げ走り回ります。
テレビ番組の音声がガンガン響いています。
あなたは職場で起きた問題について考えています。
妻は「ねー聞いてる」と聞いてきます。
あなたは,「うん,うん」とうなずきますが,
何を言われたか本当に分かっていません。
◆思い込みをする。
これをすると間違いを犯すことがあります。勘違いしてしまうことです。
配偶者が言おうとしているのは、きっとこう言うことだ,
と決めつけるのです。先走るといいます、
例えば,「最近はずいぶん残業が多いのね」という妻の言葉を皮肉と解釈し,
「僕のせいじゃないよ!残業しなければならないのは,
君が無駄遣いするからだ」と言います。
妻は,「何で私のせいになるの!」と怒ります。
◆性急に解決策を見つけようとする。
ある妻の声
「自分の気持ちを聞いてほしいだけの時もあります。
でも夫は,どのように解決したらよいかを話そうとします。
わたしは,別に解決策を求めているのではなく,
どう感じているかを知ってもらいたいだけなのです」。
そのため,妻の話の一部は聞き逃してしまうのです。
では,どうすれば相手の話をよく聴くことができるでしょうか。
◆◆ どうすればよいか ◆◆
◆注意を払って聞く。
誰かが大切なことを話そうとする時、いつも聞く姿勢になっていますか。
心から耳を傾けるにはこちらの心が真剣でなければなりません。
また、相手に愛や敬意を感じていなければなりません。
あなたが別のことを考えている最中だとしたら,
聴くふりをしてはなりません。
できれば,今している事柄を脇に置いて,注意を払って聞きましょう。
あるいは,話を聞けるようになるまで待ってくれるかどうか,
尋ねてみてもよいでしょう。
聞くことに速く,語ることに遅く,憤ることに遅くあるべきです
◆交互に話す。
自分が聴く番の時は,
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