小さな贈り物で祖父母が号泣した話

1 / 2 ページ

「ばあちゃん、嬉しすぎて泣けてくるよ。」



あなたは贈り物をして、こんな言葉を言われたことがありますか?



一生懸命相手のことを考えて選んだ贈り物でさえも、普通は単純に喜んでもらえるだけ。



それがまさか、何気なしに贈ったものがこんなに人の心を動かすなんて。




普段あまり物に関心を示さない祖父が、


「満点だぁ。いいのが来たなぁ〜。」


といい、


いらないものはいらないと、きっぱりさっぱりしている性格の祖母が


嗚咽を漏らすほどの号泣。


私にはその姿が衝撃的で、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。




一体何がそこまでクリティカルヒットだったのか。




プレゼントを贈るまでの経緯を振り返りつつ、考えていきたいと思います。




はじめに、

実家で飼っていた愛犬クレアの話をさせてください。






コリー犬のクレアは、私が高校生の頃に我が家へやってきました。


まだよちよち歩きの頃から、ハイキングへ連れて行ったり、キャンプをしたり。


私が結婚し日本を離れるまで、家族で楽しい思い出をたくさん作ってきました。


父は接骨院を営んでいるのですが、穏やかで人懐っこいクレアは、患者さんの間でも人気の看板娘だったようです。





そして彼女のファンは実家から離れたところにも。



祖母とクレアです。


父はクレアを連れて幾度となく祖父母を訪ねていました。

何気なくいつもそばにいてくれるクレアが、祖父母は大好きだったそうです。

動物好きの二人は柴犬を飼っているのですが、犬の方は撫でられたり抱かれたりするのが嫌いな性格で

愛犬と触れ合うことができず寂しい思いをしていたようです。




やがて月日は過ぎ

私は結婚して二児の母に。

クレアは人の年齢にして113歳のおばあちゃんになりました。



約2年前のことですが、久しぶりに実家を訪れることができ、

クレアにも再開、私の子供たちを紹介することができました。



年月がだいぶ経ってしまっていたので、もしかしたら覚えていないかも。。と思っていましたが、

再開したクレアは不思議と私のことを覚えているようで、昔していたように抱きしめたり話しかけると静かに寄り添ってくれて、「おかえり」と言われているような気分になりました。



小学生に軽くいじめられたり(?)ちょっかいを出されてから、少し子供から逃げるようになってしまったクレアですが

私の子供たちからは逃げないで、温かく迎えてくれました。



そして



私が里帰りした数ヶ月後、クレアは大好きな両親に看取られて静かに永眠しました。




渡米から早5年。

初めての里帰りが実現した直後のことでした。


まるで、私の帰りを待っていてくれたかのように。


最後まで優しいクレアなのでした。



クレアの訃報を受けた私と兄は、両親の心が少しでも癒えるようにと、コリーのぬいぐるみをプレゼントすることにしました。



いろいろ検索してたどり着いたのが、写真中央のぬいぐるみ。






両親はとても気に入ってくれたようで、父は仕事の時も家に戻る時も、常にこのぬいぐるみを持っていくそうです。


すると、接骨院に来てくれている患者さんも、ぬいぐるみが見えないと

「あれ?クレアは?」と気にかけているそう。


このぬいぐるみには不思議な存在感があるようです。



みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。