非モテ・根暗で鬱寸前だった男がアイドルプロデューサーになった話

1 / 3 ページ




1年前、僕には色が見えませんでした。

※注:ここに書く話はあくまで主観的な捉え方であって、誰かや周囲の環境等のせいではありません。


その日は、人生で一番最悪な日でした。いつもの休日、ぱっと目が覚めると体が少しおかしいことに気づきました。

「心臓が痛い・・。」

激しい胸の痛みに襲われ、胸を押さえようとしても手に力が入りませんでした。

のたうちまわりながらベッドから落ち、もう一度目を開くと、、、そこには色がありませんでした。

全てが灰色に見えたのです。


毎日、結構遅くまで仕事をしていました。徹夜をすることもありました。明日の仕事を考えると不安で不安で眠れない日も続きました。


冒頭で書いた出来事はそんな矢先に起きました。


仕事に影響するのは嫌で、病院には行きませんでした。なので、病気だったかは分かりません。でも、悲しくもないのに突然涙があふれることや、足が重くていつもより3倍くらい出勤に時間がかかったりしてました。きっと鬱寸前だったのではないかなと思います。


僕には大切にしたい人がいませんでした。そして、休日に遊ぶ友達もいませんでした。

数年前、大学生の時です。「将来、社会に少しでも良いことがしたい、そのために起業がしたい。」

当時の僕はそう思っていました。そして紹介がキッカケで、とあるベンチャー企業でインターンを始めました。

当時は2008年。リーマンショックの直後でした。ITバブルがはじけ、軒並みベンチャー企業が倒産をした時期でした。なので、ベンチャー企業といえば、大学生にスーツを勧めるような怪しい悪徳企業が多かった時代です。

でも僕はそんなこと知る由もありませんでした。

会社に言われた通り、一生懸命に働きました。そして、、大切な友達を失っていきました・・。

そう、マルチ企業だったのです。まあ厳密に言えば、マルチではなかったのですが、友達を勧誘するという意味では構造は一緒でした。

信じていた人に裏切られたことで誰も信じることが出来なくなり、人間不信に陥った僕は、友達も作らず、大切にしたい人も作りませんでした。


時間が経ち、いつしか、楽しくなくても笑えるようになりました。それで社会に溶け込めるようになりました。

でも、心のどこかでずっと闇を感じていました。



「アイドル運営始めました。」

そんな気持ちを打ち消したくて、社会人になってからも、目の前の仕事に没頭する日々を選んだのかもしれません。やりたいことも見つからず、まずは目の前のことに集中しようとSNSなどもやりませんでした。


毎日、仕事場と家だけを往復し、休日はただただ寝るだけの日々でした。みるみる内に、死んだ魚の目となっていくのが自分でも分かりました。

その積み重ねの結果が、冒頭の出来事でした。


「もう会社を辞めよう・・」

そう思った時でした、SNSを開いたのは。

目の前のタイムラインに投稿が表示されました。


「最近アイドル運営を始めました。」


みんなの読んで良かった!