人生は時に不公平 〜1〜

次話: 人生は時に不公平〜2〜

生まれた時にある程度、レールが敷かれてる。

しかし、それは乗り換え可能な列車であり、自身で行く先を選ぶ事も可能なのであると思う。

自分の例から話してみようと思います。

茨城の田舎で生まれ、気付いた時には母親は居なかった。父親は夜勤の仕事の為、殆ど顔を合わせる事もなかった。

故にお爺ちゃんとお婆ちゃんに育てて貰った、そんな日々が続き父親に新たな交際相手が出来た。

自分は週末が来るたびに交際相手の家に送られ、1人でゲームをする日が続いた。楽しい思い出もなくただゲームに熱中していた。

自分も子供ながらきっとこの人がお母さんになるんだろうなーって思ってた。

優しいし、寂しさと片親のコンプレックスを埋めてもらえると思ってた。

ほどなくして父親は再婚した、そして、自分も転校をした。全校生徒70人にも満たない小さな学校だったがやっぱり寂しかったし泣いた。大人の事情という現実に初めて直面したのであった。

転校先は茨城の中でも都市部で全校生徒800人を超えるマンモス校だった。

新学期の転入という事もあり、他にも十数人も転校生が居たので、馴染むのは簡単だった。

新居は平家のおんぼろなアパートだった、6棟位並んでいて隣には1つ上の先輩と3つ上の先輩が居た、当時は登校班というのがあって近所の生徒が集まって集団で登校する事で、その中で会話が弾みスポーツ少年団というのに誘われたのだった。

この時、自分はここでもやっていける、楽しく生活出来ると思った。

帰ってお母さんにお願いして入会しようとした!

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