人生は時に不公平〜2〜
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帰ってきてお母さんに野球をやりたいと伝えた
初めて、親にお願いした事だったと思う。
返ってきた言葉はあんたの娯楽にお金を払う余裕はないわよ!
えっ?意味がわからなかった、そういえばこの人は自分の事を1度も名前で呼んでくれた事なかったな。
そうか、この人は自分の事を邪魔な存在でしか、ないのかと直感した。
小学3年にして、自分の生い立ちを全て恨んだ。
幸い、スポーツ少年団は地域的に半強制的に入らなければならない土地柄だったので、無事に入会出来ましたが、道具も買って貰えず、お弁当や水筒など何も持たせて貰えませんでした。
周りの人が羨ましくて仕方なかった、周りの親に同情されたのも情けなく悔しかった。
ほどなくして妹が出来た、そこで確信した。
自分と妹への温度差、やっぱり自分で産んだ子は可愛いんだなーって。
嫌いな食べ物を吐くまで食べさせられたり、殴られもした。
いわゆる虐待だった、あんなに優しかったのになんで、、、
普通の家庭で普通の生活を送りたかったと願えど願えど無理なのはわかっていた。
お父さんに気付いて欲しかったが帰りも遅く、陰湿な為、お父さんの前では母親の狂気は影を潜めていた。
本当に些細な事かもしれないが、授業参観、野球の大会、やっぱり自分の親だけ来ないというのは凄くコンプレックスでした。
そして、小学生4年になった時に母親が言った一言が今でも脳裏から離れません。
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