専業主婦を夢見た事務職OLが、夫婦で起業した話 その2
転職サイトに登録をして、すぐにエントリー。
飲食の仕事は夕方からの勤務だったので、
日中に面接に足を運び、その後出社するという生活が始まりました。
面接のスケジュール上出社が遅れてしまうこともあったのですが、
店舗のスタッフは快諾してくれて、本当に助かりました。
(私の意思を尊重してくれた皆さんには、今でも感謝しています。)
すると、転職活動開始後1ヶ月というスピードで、見事内定を達成!!
現職を退職後わずか2日後に入社をする、というタイトなスケジュールで、
念願のブライダル業界への転身を果たします。
私の新しい仕事は、結婚式をしたいカップルの要望や悩みを伺って
おふたりにぴったりの式場をご紹介する、というもの。
来店型相談カウンターで接客をするスタイルです。
結婚式当日のプロデュースをするウェディングプランナーとは違うけど、
一生に一度の大切な日のためにお手伝いするという点では、同じ。
今までできなかったネイルや巻き髪でおしゃれをして、
ツインニットに膝丈スカート・ヒールのパンプスを買い揃え、
期待に胸を弾ませながら、新しいオフィスに足を踏み入れました。
研修で結婚式や式場の知識・接客の仕方などを学んだのちに、店舗に配属。
接客のロープレ・試験を合格して、やっと実際にお客様の前に立つことができました。
1組2時間かけてじっくりお話を伺い、
要望に合う会場をその場でピックアップしてご紹介し、
式場見学に行っていただく為にその場でアポイントを取ります。
その後は主に電話でお客様のフォローを行い、必要に応じて再度ご提案をする、
というのが、仕事の主な流れ。
どうしても最初は知識や経験値の少なく、不安なことも多かったし、
お客様のデータの打ち込みや式場とのやりとり・電話対応もすべて行っていたので、
気を抜けるタイミングはほとんどありません。
「対面での営業+電話オペレーター+事務」の三役同時進行。
お昼を食べる時間も惜しいくらい忙しかったのですが、
お客様の役に立てていることが嬉しくて、やりがいを感じていました。
「私の理想は、まさにこの式場です!」
「素敵なお仕事していらっしゃいますね」
「井上さん(旧姓)のおかげで、納得のいく式ができそうです」
「両家で意見が合わず悩んでいたことを、親身になって聞いてくれて、ありがとうございます」
お客様に、たくさんたくさん感謝の言葉をいただきました。
でも、やっと夢を叶えて就いたウェディングの仕事は、
あっけなく終わりを迎えてしまいます。
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