人生は時に不公平~36~
バンド活動を続ける為に常に必要なのは期待感
周りからの期待感だと思う、自分はそう考えていた。
多分皆さんも経験あると思いますが、大好きなアーティストのライブのツアーファイルや節目となるライブで終盤になる頃に今後の活動のスケジュールが発表されたりCDリリースの発表がある事が多いと思います。
もちろん、映画やアニメやドラマでも終盤や最終回に次の続編を発表したり、それを匂わせる内容があると思います。
これって凄く大事なことだと思うんです、これを続けないと飽きられてしまうからです。
どんなに売れててもその作品はそこで止まってしまうのです。
例えば、WESTでワンマンしたとして、その時に半年後に渋谷クアトロでワンマンする事を発表してとそれを繰り返す事によってバンドの成長も出来ますし、目標が出来ますし周りの関係者、お客様の期待感そういうのが活動の原動力となります。
それって凄く簡単でもあり難しい事だと思います、規模下げれば期待感は薄れますし常に規模を大きくするのにはリスクも伴います。
自分達は事務所にも所属してなく、自発的に考えて活動しなければなりませんでした。
これはメリットもありデメリットもあります。
メリットとしましては活動のペースを調整出来る、自分のお客様が好きそうなバンドと対バンを選んでスケジュールを組める。
デメリットとしては、やはりマーケティング面で露出が少なかったり、全てを自分達がこなさないといけない、これは想像よりも本当にきついです。
そんな中、突如とあるレーベルからイベントに誘われる。
場所はあの時、断念したWESTだった。
メジャーのバンドとの対バンだった、そしてこの時にこの前決まった全国ツアーを発表しようとした。
どうしても動員を集めたかったのだ、関係者様に出来るぞって印象を与えたかったのだ。
付き人として何度もWESTに来ていたが、いざ自分が立つと、超満員の会場を見た瞬間に1曲目が終わるまでは、足の震えが止まらかったです笑
自分達が出来る限界以上のパフォーマンスを披露出来たと思います。
やるべき事はやり、終演後の清算へ向かった。
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