口下手を文章力で克服!私が「思いを伝える力」をつけるまで その3
後に結婚することになる彼と出会ったのは、
ストレスで心の病を患い、休職している頃でした。
自分の弱い部分や悩みや愚痴を誰にも言わず
今まで生きてきた私は、当時のしんどさも誰にも言えませんでした。
だけど、彼には不思議と、仕事の悩みを話すことができたんですよね。
出会って間もなくてお互いを知らなかったから、
その程良い距離感も良かったと思うし、
何より彼が持つ優しさや誠実さが、私を安心で包んでくれていました。
彼も以前勤めていた会社が忙しく
体調を崩した経験があったことを打ち明けてくれて、
「華やかな業界は大変だよね」と共感してくれました。
話し下手でたどたどしい私の話を、ゆっくり聞いてくれて
真剣に今後のことを一緒に考えてくれました。
彼が私の言葉を受け止めてくれて、すっごく楽になったんです。
人に自分の気持ちを伝えることで、味方になってくれる人が現れるんだ。
話にまとまりがなくても、話すだけで、聞いてくれるだけでこんなに救われるんだ。
彼は私に、そう教えてくれました。
出会ってから1ヶ月後、私たちは付き合い始めました。
その後も彼に相談しながら、仕事を続けるか悩んだけれど、
結局ブライダルの会社は退職することを決めました。
夢だった仕事を諦めることは辛かったけど、
彼に出会えて、自己開示の大切さを知れたという点においては、
大きな大きな気づきを得られた出来事でした。
「思いのアウトプットは、心のデトックス」なんですね♡
といっても、
・しっかりしなきゃ
・文句なんて言っちゃだめ
・強くなきゃ
そういった今までの”思い込みの前提”は、なかなか剥がれません。
本音を言葉にして発信することは、相変わらずハードルは高い。
でも、誰かひとりでいいんです。
自分の思いを言葉に乗せて、伝えられる時間。
そして自分が素直になれる場所が、誰しも必要です。
私にとってそれは、今の旦那さんです。
もしあの時、私が誰にも思いを伝えられず、
今までしてきたように溜め込んでしまったら、
引きこもっていたかもしれないし、
社会復帰が遅くなっていただろうとも思う。
そう考えると、本当に旦那さんには頭が上がりません(笑)
会社を退職後しばらくして、私は転職活動にチャレンジ。
半年間かかりましたが、正社員で内定を取り、新たな環境で働き始めます。
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