口下手を文章力で克服!私が「思いを伝える力」をつけるまで その5
こうして私は、弱さを誰かに見せる強さを得たことで、
うまくストレスを発散しながら、仕事を卒なくこなしていきました。
それから、彼とは2年付き合って、2012年に入籍!
幸せを感じる穏やかな毎日を過ごしていました。
ですが、私を待っていたのは新たな”葛藤”でした。
結婚式を無事に終えて、28歳。
入社して3年目を迎える頃のことです。
思い入れもありそれなりに一生懸命働いていたのに、
急に店舗の異動を言い渡されました。
最初は納得いかなかったし、大好きな上司との別れは寂しかったけど、
異動先の店舗もいい人たちばかりだったので、環境には恵まれていたと思います。
でも、異動したことで仕事量が一気に減ったんです。
最初は、嬉しかったですよ。楽して同じお給料をもらえるーって♡(笑)
でも、それは次第に「物足りなさ」に変わっていきました。
早いと仕事が午前中で終わっちゃうような余裕ぶりに、
「私はこのままここで同じ仕事をし続けて、時間を持て余して、
歳を重ねていくって……本当に私はそれでいいの?」と
漠然とした不安がよぎるようになりました。
今思えば、
「30代からの自分の働き方」を模索し始めたことが、
私が八方美人を卒業する最初のきっかけです。
危機感や不安、不満といったネガティブな感情たちが
「おーい、あなたはこのまま、目標もやりがいもなく
なんとなく時間を浪費する人生でいいのかい?」と聞いてくれました。
・みんなはこうしてる
・常識的にはこうだ
・周りはこう言ってる
・こっちの方が無難だ
今まで外に向けていたベクトルを、内に持ってくる作業。
それが、「”本当は”私はどうしたい?」という自問に集約されます。
当時は、ブログや日記なんて全く書いていなかったので、頭の中で考えていました。
「このまま歳を取るのはなんだか嫌だ。」→「何で?」→
「目標も趣味もなく、時間を持て余してる気がする。」→「どうしたい?」→
「何か打ち込めるものが欲しい!」→「じゃあ、何する?」…
こんな感じで、自分がもうひとりの自分とで
頭の中でなんとなく会話のキャッチボールをするようになりました。
そうすると不思議と、自分に必要な情報が入ってきたんです。
無意識にアンテナが立った状態になるんでしょうね。
それが当時の私にとっては、旦那さんのアドバイスだったわけです。
▶︎参考記事
私は今まで、誰かの顔色を伺って、多数意見に乗っかって
波風立たないように、目立たないようにして生きてきました。
でも、「本当は今のままじゃ嫌だ!」という心の叫びに耳を傾ける意識が、
この頃から少しずつ芽生えます。
「本当は私はどうしたい?」の問いかけをきっかけに副業を始めて、
ついには自分の意思でOLを辞めるという選択をしました。
人生を変える、大きな大きな決断でした。
(詳しくは、参考記事の自己紹介ストーリーをぜひ読んでくださいね♡)
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