眞子様の結婚相手のお仕事とは?
秋篠宮家の長女、眞子様がご婚約されることになった。お相手はICU(国際基督教大学)での同級生である小室圭さん。法律事務所勤務というがどのような仕事をしているのか。
法律事務所であるので当然まず弁護士が頭に浮かぶだろう。
ところがお二人が卒業したICUは教養学部があるだけで法学部はない。更に、今の制度化では司法試験を受けるには法科大学院を卒業するのが正門。もっとも金銭的に大学院にいけない法曹希望者の為に別途、旧司法試験に近い資格試験という制度もあるが、こちらは合格率も旧司法試験並みに低い。
報道では小室氏は一橋大学大学院で経営法務を勉強中とのこと。
これは国際企業戦略研究科といって主に社会人を対象とした大学院で千代田区一ツ橋にある高層ビルがキャンパス。
国際経営戦略コース、金融戦略・経営財務コースそして小室氏の通う経営法務コースから成る。
一橋大学にも法科大学院が別にあり、この経営法務コースはアカデミック及びに企業の中で法律を扱うプロフェッショナルを養成することが目的。
よって小室氏は弁護士ではないと思われる。
それでは法律事務所には弁護士以外どの様な人たちが働いているのか?
まず、司法書士がいる。官庁関係や不動産関係の届出や、裁判に関する業務について一部行うことができる。
次に行政書士。こちらも官庁関係の届出書類の作成等が業務として法律で認められている。
少し毛色が違うところでは税理士。税金絡みの相談に総じている。
これらはいずれも国歌試験に合格する必要がある。
ニュースが出たその日に小室氏自身から仕事の内容が語られた。
「パラリーガル」
パラは英語の副次的、補助的という意味。
弁護士の業務を補助する役割で、文章の準備、調査、翻訳、連絡等が具体的な仕事内容だが、どの程度までパラリーガルに任せるかは法律事務所によってかなり違う。
アメリカでは早くから職業として確立されており、大学にパラリーガルの養成講座があったりする。
日本の弁護士法では弁護士の指示・監督の下でしか業務を任せられないことになっているが実情は様々な様だ。テレビで消費者金融の過払い金返還訴訟を進めるCMがよく流されていたが、それらの法律事務所では少数の弁護士の下に多くのパラリーガルを配して大量に案件をこなしている。
経験を積んだパラリーガルは実務知識も豊富で重用される。
一方で若いうちは一般の事務職と同じか若干安いという傾向がある様だ。
その理由の一つが、法律事務所にパラリーガルとして勤めながら各種資格試験にトライする人が多い為。
小室氏の将来の進路については不明だが通っている大学院の性格からすると企業の法務部への転身を考えているかの様にも思える。
若しくはかなりタフだが夜間を主とする国立の法科大学院も有るので、そちらに行って司法試験を目指すのだろうか。
何れにしても今回の慶事によりパラリーガルに注目が集まる可能性がある。我が国でも是非、アメリカの様に確立したプロフェッショナルとしての地位を築いて欲しい。
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