自分の好きな映画について【スティング】:その3

前話: 自分の好きな映画について【スティング】:その2

スティング あらすじ紹介

詐欺師たちが織りなす人生模様

スティングを見たこともない人もいらっしゃると思うので、改めてこの映画のあらすじを紹介しましょう。
映画の舞台は、1936年のアメリカ。
オールディーズの更に前、はじめての生まれ変わりを経験する前の、アメリカの成熟期のお話です。
ロバート・レッドフォードが演じるこの映画の主役、【フッカー】は詐欺師。
今日もまた、詐欺の師匠にして育ての親代わりでもある黒人の【ルーサー】と共に、一儲けした…のですが、フッカーは自分の儲けをギャンブルで全てスッテしまいます。
前々からフッカーのギャンブルに眉をしかめていたルーサー。詐欺師にとってギャンブルは仕事の手段であり、それにのめり込むことは仕事のキレを悪くすることにもなる。
ギャンブルで稼ぐのではなく、ギャンブルを「使え」。
その事を覚えてもらうため、ルーサーはあえてフッカーを破門。
自分の儲けをすべて渡したルーサは、古い友人でもあり、ギャンブルや投資で大儲けした伝説の詐欺師【ゴンドーフ】の元へ迎えとフッカーを追い出します。
親心と寂しさが入り混じるこのやり取りが、心を打つ良いシーン。
今見ると心に熱いものがこみ上げてきます。

もう一人の主役 ヘンリー・ゴンドーフ

飛び出したフッカーを待ち構えていたのは、悪徳警官のスナイダー。
彼はフッカーを逮捕するわけでもなく、脅しにかかります。
「お前が今日一儲けした相手は、大物ギャング【ロネガン】の手下だ。この事がロネガンにバレたらお前たちの命は無い。見逃して欲しければ、分前をよこすんだ」
街一番の悪ともいうべきスナイダーに偽札を掴ませたフッカーは、急いでルーサーに連絡を取りますが、いくら電話をかけてもつながらない。
そう、既にルーサーはロネガンの雇った殺し屋の手に掛かっていたのです…
行く宛が完全になくなったフッカーは、仕方なくポール・ニューマン演じる伝説の詐欺師、ゴンドーフの元に身を寄せます。
しかし、ゴンドーフは聞いていたイメージとはひどく違い、愛人の紐としてダラダラと過ごす毎日。
フッカーの生意気さに話すらきこうともしない彼でしたが、旧友ルーサーの敵であるロネガンへの怒りや、復讐心に燃えるフッカーの気持ちを汲み取り、いよいよ伝説の手腕を発揮することになるのです!!
男の友情と鮮やかな詐欺の手口を、軽妙ながら深い味わいの脚本と、飾らない演技で見せる映画史に残る名作。
はたしてフッカーとゴンドーフは、ルーサーのかたきを討つことが出来るのか?!!

大人の関係ってこういうことなの?

さて、このゴンドーフが映った瞬間、中村少年は二人目の「ハンサム外人」を認識します。
ポール・ニューマン。
涼しげながら力強い青い瞳を持つ、アカデミー賞を3度も受賞したこの名優は、中村少年に演技というものを意識させます。
始めはだらしない、ボンクラの腑抜けオヤジでしか無かったゴンドーフの目が、少しずつ輝きはじめる。
コレが演技で表せるって、ものすごいですよ。
洟垂れ小僧の目も覚めるってもんです。
そして、娼婦でもあるゴンドーフの愛人【ビリー】との関係。
なんかこう、夫婦でも恋人でもない、とても素敵な男女関係。
紐であるゴンドーフに文句をいうわけでもなく、盲目に愛するわけでもなく、なんとも言えない大人の関係がそこには有るのです。
ただ、それ以上に衝撃を受けたのが、ビリーを演じるアイリーン・ブレナンのご尊顔
チョット男前すぎますよねw
いや、正直いうと、当時の中村少年は「なんでこんなカッコイイ人が、なんでこんな顔の人と付き合ってるの!!!」ってすごい思いましたよ!!
当時見てたのは吹替なのですが、声を当てていたのがコレまた来宮良子さん。
よりにもよって、なんでこんな低い声を当ててるのよ…
けど、そのへんは関係ないのよね。
お互いに依存するわけでもなく、あくまでビジネスパートナーとしてサラリとした関係のゴンドーフとビリー。
映画が進むに連れて、この関係に中村少年はしびれていくのであります。

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