欧米人とつきあうためのキリスト教の基礎知識(12)

著者: キョウダイ セブン

欧米人とつきあうためのキリスト教の基礎知識(12)

『求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん』
                         新訳聖書「マタイによる福音書」より

  私の Youtube の動画の再生回数が合計で50万回を越えた。ビックリした。でも、ブログの「受験生」ランキングもずっと1位だし、Google や Yahoo で「京大英作文 添削」検索をかけると、Z会と並んで1ページに4つくらいの私の記事があがってくる。それに、私の塾生の半数くらいは四日市高校の生徒だ。

 上位の子たちのウケは良いようだ。逆に、下位の子たちの支持率は低い。

「なぜなんだろう?」

 思い当たることがあるんですね。賢い子っていうのは、質問が多いんです。先日も、

「このグラフの特徴を英語で書いたら書ききれない」

 というので、アドバイスを求められました。円グラフの最大の割合のグループについて書いていたんですね。そりゃ、書くことがたくさんある。

 それで、

「逆転の発想で、最小グループの特徴を書いたら?」

 と言ったら、

「なるほど!」

 と、感心していました。

 成績下位グループは、常に指示を待っているんです。

「宿題を出してください」

 しか言わない。指示どおりにやることを勉強だと勘違いしているんです。最悪の子は

「オレを分からせてみろ!」

 と言った子もいました。すぐに塾をやめてもらいました。中学3年生でコレでは、成績が伸びる可能性はゼロですもん。

 聖書には、「求めよ、さらば与えられん」と書いてあります。クリスチャンは、どんな人でも手を差し伸べる優しい人だと誤解している人もいる。もちろん、そういうクリスちゃんもみえます。

 でも、基本的に求めていない人に手は差し伸べません。

 ニーファイ第二書には、「イザヤ書と比較せよ」という言葉がよく出てきます。要するに、エジプトや中東地域の歴史です。それに、イエスが人々の間に現れること。でも、こういうことは専門的すぎるので、私はここでは書きません。

 そういう専門的なことは、私より適した人がいくらもみえますからね。

 つまり、宣教師。多くの人は、宣教師を誤解してみえます。宣教師の方法というのは、独裁者のように脅したり、学校のように強制したりはしませんよね。知っていることを伝えて、

「あとは、自分で考えて下さい」

 という立場です。

 もちろん、怪しい宗教は強制したり、洗脳したり、商売をしたり、いろいろやるので注意が必要ですけど、多くの宣教師は「伝える」だけです。それは、イエス様が「自由意思」を重んじるからなんです。

 このやり方は、能率が悪いですよね。だから、独裁者は軍隊で脅し、学校は調査書や校則でしばろうとする。そして、多くの人たちは、しばられることが嬉しいかのようです。

 理解できない。

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