600㎞を越えろ~気持ちは流れ星~

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K坂さんの名前はHYさんで、私の11歳上でした。引き篭もりな生活を続けて、ふくよかな体型になってしまったとのことでしたが…内心「よし、これで隣歩いても太っているとか言われないで済む!」と安心したのは内緒です。細い人の彼女なんて、私には絶対に無理です(´・ω・`)


現実世界で初めて顔を合わせたのは2012年5月3日。GWということもあり、バスが大遅延して待ち合わせ時間に3時間も遅れるという大失態からスタート。空が明るくなっても東名高速の大府付近にいたので、早朝から遅刻しそうであると連絡はしたので大事には至らなかったけれど…それでも3時間の遅延って…ねぇ?その日は、姫路城見て、竹田城歩き回って…夜の散歩している時に、思い切って腕を絡めて…恥ずかしかったけれど、拒否はされなかったから嬉しかったなんて、そんな甘酸っぱい感じでした。
その次は、6月の浴衣祭り。私に合わせて浴衣を買ってくれて…二人で露店を見ては、あーでもないこーでもないと騒いでいました。会場付近で腰を下ろして会話をしている時、会えなくて寂しかった…と相手の肩に額をコツンとぶつけてみたら、頭を撫でてくれて…その手が大きく、でも優しかったことが嬉しくて…幸せを感じました。
三回目にして、憧れの京都デートが実現するものの…大渋滞に巻き込まれ、ほとんど観光出来ずに終了しました。でも、こう上手く行かないことが逆に自分たちらしいかなと、二人で終始笑って楽しい時間を過ごせました。最後別れる時に、キ●して大爆走して逃げましたっけ(;・∀・)
四回目は、イルミネーションが綺麗な時期だったので、ルミナリエを見に行きました。しかし、寒いのが大の苦手だった私は、涙は出るわ、鼻水は止まらないわ、喋れなくなるわ…流石に居たたまれなかったのか、初めて彼が手を繋いでくれました。しかし、極限状態だった私は、その喜びを感じることもなく…自分の手の体温分だけでも私を温めようとしてくれた彼の優しさに感動して、更に涙と鼻水が出るだけでした。

これだけ書けば、きっと全てが上手くいっているかのように見えるでしょう。でも…そんなことはないのです。
彼は極度の連絡無精で、メールなんて長い文章を送っても戻ってくるのは数行。返事が来ないこともザラです。寧ろ、取り敢えず生きてさえいればそれで良いと思っていると言われた程でして。極度の寂しがりの私は、毎日のメールどころか…1日1通のメールの遣り取りすらして貰えないのだと落ち込みました。これが近距離ならば良いのですが…我々は遠距離です、文字の遣り取りでしか相手を知ることが出来ないのです。
そして、私に対しての彼の気持ちです。私のことを好きだと言ったものの、それは一番大切な女の子の友達みたいな感覚だし、そもそもまともに恋愛してこなかったので好きという気持ちがわからないと告げられました。こればかりは、私も完全にお手上げで…結局どうすることも出来ず、付き合っているものの私の単なる片想いなのだという結論に至りました。それならば、自分からスキンシップをほとんど取らないのも頷けますしね。
いつ会おうかと切り出すのも私ですし。
相手が連休を取れない多忙なサラリーマンだから仕方がないけれど…でも、一度も東京に来てくれたことはないですし。
一応お付き合いしているのに…それなのに、永遠と続く私の一方通行過ぎる片想い。まだお付き合いしていない段階ならば、何とでも割り切れそうですが…少なくとも私は、限界を感じていました。お付き合いするって、もっとお互いに歩み寄ったりするものだと思っていたのに、どうしてこう自分ばかり相手のことが好きで、流れ星にならないといけないのでしょうか…少なからず私のこと好きだと思ってくれているから、付き合おうとなったのでは?
もうダメかも…寂しがり屋の私が、そもそも遠距離だなんて無理な話だったのです。ただでさえ気持ちが遠いのに、600kmという距離が相乗効果で更に遠くしている気さえしました。何というか…疲れました。


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