第2話「世界の山へ」

前話: 第1話「ある青年の話」
世界を目指す事になれば

話は早い。


最終ゴールは、

ヒマラヤ。


だって、世界最高峰でしょ。


ほんと、今思うと短絡的と言うか。

馬鹿だったと気づくまで

そんな時間はかからなかった。


僕は、周りに言いふらしまくった。


「世界のあらゆる大陸の最高峰を全部登る!!」


ほとんどの周りの人間は、

ろくに日本の山も登った事のない僕に


「いや、絶対無理だよ。まず、世界よりも

 日本の山にでも登ったら?」


そう、声を掛けてきた。


そんなの分かっている。


でも、僕にはそんなに

ゆっくりしている時間はない。


なぜなら、あいつを

早く振り向かせなきゃならないんだから。


僕は、まず最初の大陸に

北アメリカ大陸をチョイスした。


何故か?


僕が、登山に魅了されていくなかで

1人の日本人登山家の存在があったからだ。


彼が、魅了された山。

彼が、最後に訪れた山。
彼が、眠る山。
その登山家の名前は、

植村直己。


日本を代表する登山家だ。


そんな彼が言っていた

メッセージに

私は、突き動かされた。


“私は意志が弱い。
その弱さを克服するには、
自分を引き下がれない状況に追い込むことだ”


その状況に自分を持っていこう。
そう決意した。




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