田舎ぐらしの現実 1いじめは最強の娯楽

次話: 田舎ぐらしの現実2 高学歴は障害となる。

もともと田舎生まれで今も東北地方に住んでますが、中学生の頃に住んだとある町は本当に閉鎖的な環境でした。


平成17年夏。
私が来年から中学校に入学するのと同時に一軒家を購入するということになりました。

色々な物件を見て回りましたが38歳の両親が一括で購入出来る家は田舎の中古住宅と限られてしまったので、そこになりました。
両親の実家のある県に移り住むということで、私はお盆やお正月に祖父母の家に行ったりしていて、正直な話、この田舎は大好きな場所でした。

水と空気が美味しくて、たくさんのカブトムシが取れて、綺麗な海水浴場があって、冬はかまくらを作ったり、スキーをしたりと、都会にはないものが沢山ある場所です。
だから、ここに住めば毎日が楽しいと思っていて、正直なところ、小学校卒業が楽しみでもありました。

でも、不安もありました。
今まで仲良くしていた友人と離れてしまい、中学も別々になってしまう。
違う県に引っ越してしまうので、簡単には会えなくなってしまう。
だから住所交換をしてしばらく文通をしていましたが、相手の子は忙しくなったようで返信は来なくなり、私は中学校になじめませんでした。


新しい町に越してきて期待が沢山あったのですが、現実はとても厳しく、よそ者を排除する田舎独特の雰囲気に早速流されてしまい、私は早速いじめのターゲットになってしまいました。

親に相談しても無理やり車で登校させされ、中一の終わり頃にはついに「周りの人すべてが私を監視している」という妄想に取り付かれてさすがに家族も何かを察したのか、病院に連れて行かれましたが医師から「無理に学校に行かなくてもいいのでは? 医療ではなく家庭の問題です」と塩対応されて母は平謝りでしたが帰宅後にはヒステリーを起こすという超地獄絵図。


中学時代は無理やり登校させられていて、命をつなぐものは漫画や音楽、そして小説でした。
小説は新人賞に投稿してはボツになり、連絡が来た会社は自費出版系の会社だったりで上手くはいきませんでしたが私が今生きているのはこのころ夢中になれたものがあったからです。

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