田舎ぐらしの現実2 高学歴は障害となる。

前話: 田舎ぐらしの現実 1いじめは最強の娯楽

性別関係なく田舎ぐらしでは高学歴というものは障害となる。

高学歴な人はみんなこんな田舎からは逃げてしまうのに、そんな田舎に住んでるって時点で何か訳ありな人ではないかと察してしまうことや、田舎特有の団結力が「自分とは違う」人を排除してしまうからだ。


もちろん、田舎にも優秀な人は沢山いる。
けれども、塾はあっても公文式か個人経営塾かフランチャイズの某ブラックバイト塾(講師は大学生)なので都会と比べたら教育レベルはかなり低い。

私立の小中学なんてものは存在しないのでみんなが義務教育は公立校で受けるしかない。
高校も町や町から通える範囲には馬鹿高校しかないので、勉強のできる人でもやむを得ず馬鹿高校に進学するか、引っ越してでも優秀な高校を受けに行くかの選択肢しかない。

だから、本当に優秀な人は高校進学時にはすでに町からいなくなってしまう。
そして、そのあとはもう二度とその町に帰ってくることはない。


私のような馬鹿ならば別に、馬鹿高校に進学してもそれなりに楽しかったし、面倒見のいい先生に中学で出来なかった勉強もしっかりと教えていただけて、無事に高校を卒業できた。
中学はいじめられていて勉強どころではなかったので、中一レベルの勉強からのスタートだった。
中学で正負の数の勉強すらしていない高校生でもしっかりと相手をしてくれて、期待をしてくれて、無事に高校レベルの数学までできるようになった。

だけどもやむを得ず馬鹿高校に進学した優秀な生徒たちはどんどんと表情が暗くなってしまう。
国公立大学進学が可能な学力なのに就職を選択してしまう生徒も多かった。
というのは田舎特有の世間体。

一番近い国公立大学でも車で2時間くらいかかる距離なので、この町を離れることになってしまう。
だからお金もかかって、世間体もよくないとなれば、就職を選ぶ人が多いのも理解できなくはない。


高校を卒業して就職しても、田舎なのでそもそも仕事自体がそんなに多くない。
ブラック企業なんかも沢山あるけども、やめたら行く場所がなくなってしまうし、やめたことが近所に知られてしまったらやっぱり世間体が悪いので耐えるしかない。



この町のそんな現状が嫌だったことと、もう町を離れたい気持ちでいっぱいだったことと、私自身が子供の頃からファッションの仕事に興味があったことで、県外の服飾系の専門学校に進学することになった。

両親は「まあいいんじゃない? この町にいても仕事ないし、嫌々働くくらいならまずは好きなことを極めてみなさい」とのことで進学については賛成してくれた。

けれども父方の祖父母や父方の親戚は
「学歴なんていらない。インテリぶっててカッコ悪い。働きなさい。」と執拗に私を責め立て、両親もそれに同調しているだけだった。
本当は両親も嫌々私を進学させてくれたのだろうか?

ちなみに母方の祖母(祖父は母が幼い頃に亡くなっている)は家の仕事を手伝ったりしているうちにほとんど学校に行けないまま大人になってしまったためアルファベットすら知らないけれども
「勉強したことないから勉強のことは知らないけど勉強がしたいならすればいいじゃない。」と私の夢については応援してくれた。

専門学校卒業は世間だと高卒扱いってパターンが多くて特別高学歴というわけではないし、わりかしありふれている印象だけども、中卒や高卒ではないという時点でこの町では「高学歴」とのレッテルを貼られてしまい、この町に多い中卒や高卒の方からは距離を置かれてしまう。


高校卒業後に進学するのは優秀な人だけではなく、田舎の価値観になじめなくてあまり頭のよくない大学や専門学校に進学するような人なんかも多かったりする。それか、県庁所在地の会社に高卒で就職する人も多い。

だから「優秀な人だけが去る」というわけではなくて「町がおかしいことに気づいてしまった人」も町からいなくなってしまうので、相当な人数が町を去っていく。
とはいえ上京するってわけではなくて、県庁所在地に行く人なんてのも多い。
同じ県でも田舎町と県庁所在地では何もかもが違う。

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