storys.jp

みんながストーリーを持っている

再び一人でライブに行った時の話

前話: ちょうどいい感覚でファンを続ける方法

ファン仲間を作ることに夢中になりすぎてアーティストの応援が辛くなった時期がありました。

楽しむためにやっているはずが義務のようになってしまっただけではなく、意見が少し食い違っただけでも誹謗中傷されることが嫌になり、ファンをやめることにしました。

ツイッターやインスタのアカウントもこっそり消しました。
公式ファンクラブの会員期限は半年残っていて、途中退会はできないシステムなので会報は開封せずにそのままにしていました。捨てても良かったのですが開封するのも辛い状況でしたので、封筒をシュレッダーにかけるのも面倒でした。


大量のグッズを手放すために買取業者に依頼しましたが買取金額は本当に安かったです。
正直なところ、その歌手はその頃ちょうど落ち目だったのでグッズにあまり値段がつかないのが実情みたいでした。それでも、国民的歌手ということもあって再び人気が出ることも考慮して値段がついたようです。
それでもグッズを手放してから気持ちに余裕ができました。
グッズだらけだった部屋が綺麗になり、ダサいグッズではない別のものにお金を使おうと考えるようになりました。
インスタやツイッターの返信にも追われないので自分のために時間を使えます。

そんな感じでしばらくアーティストのことを考えずにいたらなぜか再び応援したい気持ちになりました。
それからライブに行くことになりましたが、一人だととても快適でした。
開演30分前くらいに入場して終演後はすぐに退場して、ただライブだけを楽しみました。
いつ出てくるかもわからない出待ち(過激なファンの中には出待ちといって終演後にアーティストが出てくるのを待つ人もいます)をすることもなくなりました。
グッズは買っていませんし、仲間への差し入れや打ち上げなどのお金もかからないのでお金も時間も自由に使えてとても快適です。

何と言っても応援方法に口出ししてくる人がいないので負担にならない程度に応援ができるのが一番のメリットです。

何よりも、今までの仲間との縁を切って一人でライブに行ったことの一番のメリットは、アーティストの音楽が好きだった。ただそれだけであったことに気づけました。
ネットや会場外で馬鹿騒ぎする仲間が欲しいのではなく、好きな音楽について共感できる仲間が欲しかったことにも気づけました。
断ち切ってからむしろ快適になったので、無理をしてまで付き合う相手ではないとわかりました。

一人でライブやイベントに参加することはさみしいことだと思われがちですが、気を使うだけの面倒な仲間と一緒にいるくらいならば、一人の方が有意義に過ごせます。だから、必要以上に単独行動を恐れる必要はありません。

著者の宮城 ハナさんに人生相談を申込む

東北在住のゆとり世代

著者の宮城 ハナさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

読んで良かった

ストーリーを読んだ感想や、思い出したあなたのストーリーを教えてください。

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。