第2話 すべてはバイク便から始まった

後編: 第3話 日系最大のセブ島英会話。生徒激減「倒産の危機」

26歳で始めたQQ便

24年前のバイク便は免許とバイクさえあれば誰でも創業できました。私は初めにバイク便をやった人から10年遅れのスタートだったのです。既に多くのライバルが気付いていました。当時は大小200社近い会社がひしめき合っていたのです。
資金がかからずに創業できたビジネスですが生き残るのは大変でした。気が付けば23年間、正月以外は土日もなく働いていました。バイク便を始めた時は朝一番に事務所に行き掃除をして最後事務所を閉めて帰るのが日課です。学歴がない私には唯一のこされた方法は誰よりも熱意をもってたくさん働くことだけだったのです。
これほど働かなくてはビジネスが成功しないのであれば高校時代の三年間ぐらいもっと勉強して良い大学に入っておけばよかったと真剣に思っていました。
私はルート配送と言う工夫をしたのですが、所詮一番のやらない隙間を狙っていたので頑張っても一番になれなかったのです。
熾烈な生き残り競争の末、バイク便は都内に10社程生き残っています。QQ便は3~4番目と言ったところでしょうか。
私が7年前に始めた英会話ビジネスも今ではオンライン英会話で200社近く、フィリピン留学も韓国系を入れればフィリピン全土で200校位はあると思います。
今後間違いなく淘汰が始まり10校程に集約されるでしょう。今までの経験から、確実に3~4番で生き残る方法は知っています。
一番を真似して、少し工夫して、少し安くサービスをすればいいのです。
私は身をもって後から追いかけるビジネスの大変さを知っています。今度こそ誰もやっていないアイディアを使い先頭で走り抜けるつもりです。

今、フィリピンでも熾烈な競争が始まりました。
私のライバルはとても優秀です。日本のライバルは開成高校の同級生で東大と一ツ橋卒業のコンビで素晴らしい若者です。
韓国はソウル大学出身者が多いです。先日セブにオフィスを作った中国の若者は精華大学卒業と言っていました。
みんなオンライン英会話をネットビジネスと捉えたくさんの会員を集めIPOを狙っています。

私は頭の良いライバルと戦う盲点も見つけました。既に仕組みが出来上がっているビジネスでは問題を提起し解決策を工夫してくるエリートにかないません。しかし成功するパターンが確立していない新しいビジネスであれば勝機があったのです。私は頭の良い人がやらない方法で英会話学校を始めました。
戦っていて気が付いたことがあります。彼らは合理的に考えて必要ないことをしないのです。
海外でのビジネスは無駄だとか論理的でないと思われているアイディアの中にチャンスが落ちています。
私は感じたことを「失敗を恐れず」やってみる事にしました。バイク便やバイク屋で試した誰もやっていない事を見つけてチャレンジする戦い方です。
たくさんの失敗をしましたが、今あるのは誰よりも失敗しているからなのです。一番うまくいっているのは一番うまくいかなかった失敗から学びました。
一見合理的には見えませんが人間の脳は予想外の出来事によって一番活性化されます。失敗とはまさに予想外の出来事だったのです。
オンライン英会話もフィリピン留学も失敗することにより頭の良い人が思いつかなかった発想がでてきました。
発展途上の国では考えていても答えは出ません。直観力が必要だったのです。
海外では失敗や恥をかくことを恐れず先陣を切って突撃するような人は例え失敗していてもいつか成功します。未体験の経験を重ねるということが脳を鍛え直観力を磨く最善の方法だからです。

バイク便式でやってみる

オンライン英会話でもフィリピン留学でもアイディアを実現させる人間関係はバイク便式で作ることにしました。
バイク乗りはツーリングで仲間がトラブルに遭うと、どんな時にも助け合います。普段は豪快勇猛なるバイク乗りであり、困っている仲間がいれば 利益をかえりみず助けると言う「バイク乗りの魂」をビジネスに応用したのです。

エリートはリーダーシップを発揮して「自立」「責任」「決断」でチームを率いています。
私は「バイク乗りの魂」ならぬ、本来人間が持っている「縁」「人情」「継続」「絆」を大切にした信じ合えるチームを作りました。
人は自分が信じられていると実感した時最大の力を発揮します。信じてくれる相手の期待に応えたいと思う気持ちが決定的な要因なのです。
私はただのバイク便なので、つねに仲間を信じ「やればできるんだ」と励まし合いチームみんなの力で戦うことにしたのです。

フィリピン英会話で戦う私の武器は輸入業で手に入れた英語とバイク屋で学んだ失敗を恐れないチャレンジする精神と、バイク便が大切にしてきた「縁」「人情」「継続」「絆」と信じ合う心です。

企業理念 
・躍動するアジアの熱気を伝え、英語で人生を変えるお手伝いをする。
・オンライン英会話とフィリピン留学を融合させた本当に英語が伸びる世界一の学校を作くる。
・間本来が持つ「縁」「人情」「継続」「絆」を大切にして、信じあえる仲間を作る。
・失敗を恐れず、常に「やればできる」と考えて新しいことに挑戦し続ける。

私がバイク便で生き残って来られたのは誰も注目していないシステムを採用したからです。早く届けるのがバイク便なのですが渋滞を気にしない時間の正確さに目を付けました。たくさんの荷物は運べませんが決まった時間に配送するのにもバイク便は向いていたのです。車よりもバイクは安いですし、燃費も良く、同じ時間でたくさんの場所にいけるので効率がよかったのです。私は企業の支店間のメールサービスを始めました。困った時の緊急輸送の隙間でしたが安定した需要があったのです。
バイク屋は誰もやっていなかった輸入スクーター専門店をオープンさせました。当時のバイク屋はメーカーの専門店か中古バイクショップしかなかったのですがスクーター専門で更に輸入車に絞ってやってみました。創業当初は東京で二番目にホンダやヤマハなどの国産を売っていたのですが二年目に思い切って輸入スクーター専門店に挑戦したのです。色々な種類のバイクをそろえるのが当たり前だったので工夫をしたと言うより新しい形態へのチャレンジでした。
輸入業は直接自分の好きなスクーターを輸入したくてイタリアに飛び込んだのが始まりです。イタリアにあるバイクメーカーの工場を片端から回ったのです。日本のバイク屋がいきなり訪ねて来ることが無かったのでとても歓迎されました。
「日本には世界の一流メーカーがたくさんあるのに何でイタリアスクーターなのか」
質問攻めにあった記憶があります。片言でも自分の言葉で伝えようとしたので新たな人間関係ができてビジネスが始まったのです。

これからのフィリピン英会話学校

オンライン英会話とフィリピン留学は私の持てる力を全て出し切っての勝負になります。
今までは国内の予選を戦っている状態でした。最近は大手資本が参入してきて、いよいよ全国大会が始まります。私達は予選から走りこんできた走り屋チームです。負けるつもりはありません。私の目標は日本グランプリ制覇ではなくその後に控えているワールドGPに打って出る事です。日本代表として世界を相手に戦い一番で走り抜けたいと思っています。
私の目標はただ一番になるだけではありません。10万人の雇用をフィリピンに生み出し年商1000億円の世界最大の英会話学校を作ることなのです。
1000億円の売り上げが目標ではありません。1000億円分の雇用を創り出したいのです。まだ貧しい発展の途上にあるフィリピンは十分な仕事がありません。フィリピンで生まれると海外に出稼ぎにいかなくては良い仕事が見つからないのです。10年前お世話になったフィリピンに私ができる恩返しはたくさんの雇用を創出することです。10万人の先生がオンライン英会話で教える事ができれば毎日100万人の生徒が英語を勉強できます。世界中の人が英語で直接話せるようになれば紛争もなくなり世界がよりいいものになっていくと信じています。私の夢は英語を話せるようになってもらい少しでも多くの方の人生を変えることです。

たくさんの仲間に恵まれ世界を相手に戦っています。30年前、受験戦争に敗れた高卒の私が世界のエリートと戦っているのです。
7人のスーパーライダーと始めたのがバイク便事業です。そして今、7人のスーパーティーチャーと一緒に700人の先生を率いています。私はオンライン英会話とフィリピン留学で今までになかった新しい学習方法を作ってきました。

これから始まる世界戦の前に、これまでどうやって私が生き残って来たのかをお話ししましょう!

(第1話に続く)
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第3話 日系最大のセブ島英会話。生徒激減「倒産の危機」

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