一本の映画を撮るように、人生をプロデュースする話。(第4章:歴史と勘右衛門 編)

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”我に勇気を与え給え”と、祈願し、戦地に向かったらしい。


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少し話はそれるが、オレは墓参りが苦手だ。


理由は、”どこまで参ればいいのか分からない”からだ。


お盆に、実家近くの墓に家族と参りに行く。


花を添え、線香に火をつける。


同じことを暮石の前ごとに、繰り返す。


まだまだここだけじゃ終わらない。


山の上の細い道を入っていく途中にも暮石があるので、そこでも同じことを繰り返す。


そしたらたどり着く”犬走家累代の墓”

多分、誰かが参るのがめんどくさく・・・じゃなくて、魂が寂しくないよう、一箇所に誰かがまとめたんだろう。


なんてステキなはからいだ。

ただ、油断はできない!!

その犬走家の累代の墓が、いくつもある(/ _ ; )

さらにその山奥にも。


自分が何教で何宗で、作法はどうだとか、あまり詳しいことは認知していないが、

”先祖に感謝する気持ち”だけは持つようにしている。

花を添えられなかった先祖のみなさん!ゴメンなさい。



気持ちだけは伝わりましたかね?

今回はこれで勘弁してやってください。


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「はいっ!これで今日の授業は終わり!」


実は、今までの話は前置きで、

オレが歴史に興味をことになる一つの理由を話したかったんだ。


長崎県の諫早にいた時、(小1〜小4)、大変珍しかったのだろう。

「犬はしるさん?って読めばいいんですか?珍しい苗字ですね!犬が走ってるすごーい!」

​と、言われ続け、

なんでオレの苗字は100均の印鑑コーナーに売ってないんだろう?と子供ながらにショックを受けていた。

全国の鈴木さんには申し訳ないのだが、

オレはどこにでもいらっしゃる普通の苗字の鈴木さんになりたくてしょうがなかった。

普通の苗字で、普通に暮らしたかったんだ。


オレは鈴木さんに憧れ続けた。


妻の旧姓は、”鈴木”


運命の人に出会えた。


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第4章:歴史と勘右衛門編 終わり。

第5章:就職と抑鬱状態 編に続く。。。












































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