【裏切りの始まり】vol3

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ある日突然心がどうしようもなく爆発してしまった。わたしのストレスは限界を超えていると感じ、職場を去ることに決めた。
ハレ男とは浮気事件があったが、わたしは無理矢理忘れようとしていた。早くこの忌まわしい事実と記憶と感情を、自分の中から抹消したかったのだ。
しかしその態度とは裏腹に、わたしの中にはハレ男に対しての「猜疑心」なる別の感情も、芽生えていたのであった。
ホントにこの人でいいのだろうか?
しかし引きこもりニートのわたしの中には「結婚」の2文字がちらつき、自分の疑問(本音)に蓋をして彼にこーゆう疑問や感情をぶつけることもなく見て見ぬ振りをしてしまった。
1年ほどのニート期間に終止符を打ち、わたしは新たな会社に就職を決めた。
新しい職場でも上手く立ち回ることが出来ず早く仕事が辞めたくて、なかなか「結婚」を切り出さないハレ男にイラついていた。
わたしたちはすでに7年が経っていた。
この「7年」という歳月は、わたしに芽生えたハレ男への「疑問」(本音)より、安定してる(という思い込み)「結婚」に目が眩み、そっちを選択させてしまうほどの大きい大きい時間だった。
だがわたしたちには「倦怠期」なるものが訪れるのである。
些細なケンカが増えて、猜疑心いっぱいのわたしはケンカのたびにハレ男の過去を持ち出し、責め、それによって自尊心を保っていた。
しかし最終的にわたしの中の「結婚」の2文字がちらつき、「わたしさえ我慢すればいい」と、許してしまう。
そこには「結婚をすればきっと彼も変わる。わたしも仕事が辞められる。二人にとっていい方向に進むに違いない」という勝手で危険な思い込みがあったのだ。
だがある日、わたしたちはお互いの感情が爆発しとうとう「一度離れてみよう」という結論を出してしまった。
これが二人に決定的な溝が出来た第一歩であった。

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