プロデビュー戦のゴング - マンソン・ギブソン戦
試合開始前にリングでマンソン選手と対峙してにらみあった時にはもの凄い威圧感を感じました。
「これはヤバい!」
と思うと同時に引けないもう一人の自分がいました。
試合開始前の礼を行う時にマンソン選手がマットに唾をペッ!と吐き散らしました。
その光景を目の前で見たとたんに心の中で何かが切れました。
「あっ!この試合、勝ち負け関係無くケンカで行く!」
「もう、どうにでもなれ!!」
試合の内容は必死だったためか、互いに左フックのカウンターが当たった以降は覚えてません。
マットにマンソン選手が倒れてるのをみて意味がわからない状態でした。
試合が終了して、
「嬉しい気持ち」 「悔しい気持ち」 「情けない気持ち」 「生きていて嬉しい気持ち」 「まわりの方に応えられなかったという気持ち」
が入り交じり、一人トイレの中で泣いた事を覚えてます。
僕のプロデビューはそれまでの人生で経験した事のない初めての経験ばかりでした。
著者の金 泰泳さんに人生相談を申込む
著者の金 泰泳さんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます