Matcha

前話: 電話ボックスの図書館 35歳ロンドン留学記

ロンドンはちょっとしゃれたカフェに行ったら大抵抹茶ラテを出してくれる。僕が日本人だと分かると「もし何か間違った入れ方をしていたら教えてね」などとおっしゃる店員さんもいるが、大概見事な出来で、癒される。

ふと、「MATCHA」という名称は、日本産の抹茶だけに使えるようにしておけばもっと日本の農家さんが潤ったのにと思う。あえて言う必要もないが、例えばシャンパンはフランスのシャンパーニュ地方で出来たものだけをシャンパンと呼べるように。和牛もそう。和牛というと日本ではまだ国産が主かもしれないが、海外のワギュウはオーストラリア産だったりするから。

弁当もお任せも英語になっている。柚子ももはや英語で、柚子のマーマレードが高値で売られているのを見たりすると、かつて訪れた高知の産地の風景など思い出して感慨深い。




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