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プロフィール第三回

Image by Olia Gozha

それから私はうだつのあがらない毎日をやり過ごし、中学校を卒業しました。そしてなんとか公立の高校に入学することが出来ました。

通っていた中学校は1学年で90人程度の小規模な学校でしたが、入学した高校の生徒数は1学年で280人。あまりの人の多さに圧倒されてしまいました。知らない人ばかりだし...

とはいえ、この学校で3年間やって行かねばなりません。なんとか誰かと仲良くせねば...

なんとかしてクラスに馴染もうと、たどたどしい覚えたてのコミュニケーションで、席が近かった女の子に声をかけてみることにします。

その子は制服を程よく着くずし、ミニスカート、メイクもバッチリ。イケてる感じの子でした。

一方わたしは、制服を既定の通り着て、もっさりヘアー。メイクすら無縁の土手かぼちゃ。

とにもかくにも、なんとか誰かと仲良くせねば...と焦っていたので、意を決してイケてる彼女に「よければメールアドレス教えて」と声をかけました。

彼女は露骨に嫌な顔をした気がします。「げっ、こいつと私がメールアドレス交換すんの」というような。

ところが彼女はやさしく「う…うん、またあとでね…」と言うではありませんか。いま思えばその話をさらっと流したかったのでしょう。

しかしコミュ障だった私は、その彼女の本心を理解しておらず、言われたとおり、その日の帰る前に再び声をかけます。「メールアドレス!」

彼女は「ああ…もう逃げ切れない…」という顔で、けだるそうにしながらメルアドを教えてくれました。

その後、一度だけ宿題の範囲を尋ねるメールが彼女から送られてきて、秒速で返信した記憶があります。

なんだかメル友として認められている、頼りにされている、という気持ちで嬉しくなってきました。

そんなある日のこと、授業中、私のことをいじっている男子の声がヒソヒソ聞こえてきたのです。そのとき彼女が一緒になって笑っていました...私のハートは打ち砕かれました...

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Image by Jukka Aalho

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