パリ留学時代に経験したセレブ生活

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私の人生を変えた出会いについて書きたいと思います。
私は25歳のときフランス、パリに留学しました。
留学費は自分でアルバイトして貯めました。
大学で仏文学を学びながら、夜は日本料理店でアルバイト。
ある日、お店に韓国人のお客さんがやってきました。
彼は日本語がペラペラで接客するうちに、私を気に入ってくれたようでした。
「フランス語話せるんでしょ?」と彼が聞きます。
勿論、大学は仏語専攻でしたし、今もパリで生活しているのだから、
私は「話せますよ。」と答えました。
すると、彼は「明日、W杯の決勝でしょ?一緒に見に行かないか?」と言うのです。
彼は韓国の大企業の会長で明日はスポンサーに招待され、W杯を見に行くのだと言いました。私にとって夢のような話です。1998年フランスでW杯が開催され、毎日パリはその話題で持ちきりでした。まして、決勝はフランスVSブラジル。決勝戦のチケットはプラチナチケットと言われていました。
彼は自分は英語は話せるけど、フランス語はまったく話せない。パリに滞在している間、通訳をしてくれないか?と私に頼んできました。
勿論快諾です。次の日にはサン・ドニのスタッド・ド・ラ・フランスに来ていました。
彼ら(彼の会社の社員さんが何人か来ていました)は招待されていたので、試合が始まる前に招待者専用のレストランで食事をします。私もパスを貰って、豪華なフレンチとワインを楽しみました。
そして、決勝戦の席は向こう側にシラク大統領が座る真ん中の席。ネットでは1万ドルの値がついていたそうです。スタジアムの個室にはアーノルド・シュワルツネッガーも来ていました。
試合はフランスの勝利!私は少しフランス語の通訳をするだけで、W杯を見ることができました。
次の日は、パリで買い物をしたいとのこと。
オペラ座からコンコルド広場まで伸びる大通りはブランド専門店が並ぶ日本で言う銀座のようなところ。まずはランバンに入り、大量に買い物をする韓国人の彼。
年齢は44歳くらい。奥さんと子供がアメリカに住んでいると言っていました。
彼は買い物をすると、私にも「なにか欲しいものはないか?」と訊いてきます。
アルマーニで彼が洋服を買っているときにもそのように言われたので、「スーツが欲しい」と言いました。すると、あれよという間に、スーツが見立てられ、アルマーニのスーツとブラウスが私の物になりました。日本円で50万円くらいしました。
彼はお金持ちだったのです。カルティエでもダイヤ入りのブレスレットを買ってもらいました。
フェラガモでは靴とバッグを。なんだか、簡単な通訳をするだけで、こんなに高価な物を貰っていいのだろうか?と思いましたが、「プリティ・ウーマン」にでもなったつもりで、いい気分でした。
お食事は高級レストランでフルコースをいただき、その後は日本人専用のカラオケルームに行って宴会をします。
支払いはすべて彼のブラックカード。こんな夢みたいな話があるでしょうか?
でも、本当だったのです。
お買いものは1週間ほど続きました。
しかし、彼がパリに来たのはW杯を見るためです。帰国のときが迫っていました。
彼は言いました。
「君のおかげでパリの滞在がとても楽しかった。今度どこかに行くときはまた一緒に行こう。」
彼はアメリカとソウルを行き来していますが、世界中に工場があるので、しょっちゅう海外を飛び回っていると言いました。
彼は韓国に帰国しましたが、数か月後「一緒にイタリアに行かないか?」と連絡がありました。フィレンツェに工場があって視察に行くというのです。私はイタリア語ができませんが、
彼も若い女性を連れて歩きたいのでしょう。大学が休みだったので、行くことにしました。
フィレンツェまでのエアチケットが送られてきて、私は一人でイタリアに向かいました。
フィレンツェ、ローマと廻りましたが、工場の視察はほんの少しで、また買い物と食事でした。
今度は通訳をイタリア人スタッフがやってくれるので、私はなにもせず、プラダやフェラガモで買い物してました。彼は10日ほどでまた帰国し、私もパリへと戻りました。
この先、もう彼とはなにもないだろうな、と思っていたのですが、今度はモロッコへ行こうと誘われました。モロッコの企業と提携するので、また通訳を頼みたいとのことです。
モロッコはフランス領だったので、フランス語が通じます。今度も私は行くことにしました。
彼とはスペインで待ち合わせし、飛行機でモロッコのタンジェへ渡りました。
提携先のモロッコ人はタンジェで一番のお金持ちだとのことです。
いったいどんなことになるのか、想像もつきませんでした。
モロッコのホテルは五つ星の高級ホテルのスイートルーム。そこに私一人が泊まります。
移動はすべて運転手つきのベンツ。これは提携先のモロッコ人が手配してくれました。

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