日本の野球は監督の権限が強すぎる 1

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 横浜高校の野球部の監督、部長が解任になった。日常的な暴言と、暴力まがいな行為を地元紙にスクープされ、学校が社会情勢から即決判断とのこと…

なぜこうした乱暴な指導がなくならないのか??
結論、日本の野球では監督の権限がものすごーく強いから。
 野球の監督って、そーいうもんでしょ?権力強くて、指先一つで選手を動かして、かっこいいじゃん?
 て、子供たちの憧れの職業が、かつてはプロ野球の監督、高校野球の監督が上位を占めてたりして。
しかし、アメリカ人に言わせると、野球が魅力ある仕事なのは分かる、でもホームランもかっ飛ばせず、三振も取れない、そんなカントクというポジションが子どもたちの憧れになるなんて根本から理解出来ない、と。
ではなぜ、日本の野球は監督の権限がそこまで強い文化なのか?
 戦争の影響?戦前から人気のあった学生野球は、戦争の軍隊式の訓練の影響が、戦前戦後からまかり通ってるから…だから指揮官の権限か強くなると。なるほど、高校野球の開会式の入場行進も軍隊の隊列の名残りだしね。でも、最も戦争的な戦略、戦法に特化して軍隊式陣取りゲームの代表とされるアメリカンフットボールは、そんなに、軍隊式の訓練をしていないぞ。
 アメリカでアメフトのチームは、最も科学的なアプローチで指導し、ヘッドコーチ以下、各部門のスペシャリストが分業体制を敷くコーチング展開しているし、もしそこで、海兵隊のような訓練したら、即、パワハラ認定されて大問題です。

 ではどうして。
それは、日本では、野球は、「教育」だから。高校野球は特に、「教育の一環」を高らかに標榜しているから!
監督という教育者の号令一下、全ての被教育者が、その指示を仰ぎ、個よりも全体を最優先させる、そういった、団体美を醸し出すべきものだから。

つまり、野球はベースボールのような、エンターテインメント、ナショナルパスタイムではなく、立派な教育コンテンツだから。

しかし、実は、日本野球にも戦前、野球を純粋にエンターテインメントとして見なす確固とした文化があったのをご存知ですか???しかも戦前に…










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